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MicrosoftのAIデジタルノートアプリ「Journal」が「Garage」プロジェクトを卒業

「紙のノート」の書き味と「デジタルインク」の利便性を巧みに融合

「Journal, a Garage project」改め「Microsoft Journal」アプリのホーム画面

 米Microsoftは4月5日(現地時間、以下同)、デジタルノートアプリ「Journal, a Garage project」を「Microsoft Journal」へ改称すると発表した。これまでは社内プロジェクト「Microsoft Garage」の試作品といった扱いだったが、同社のレギュラー製品へ昇格された格好だ。

 「Microsoft Journal」は、「紙のノート」の書き味と「デジタルインク」の利便性を巧みに融合させたノートアプリ。キャンバスはデジタルノートで一般的な無限スクロールではなく、あえて紙のノートと同じ「ページ」単位で管理されており、触覚信号に対応する「Surface Slim Pen 2」と組み合わせれば本物のノートとペンのような書き味が得られる。

「Surface Slim Pen 2」と組み合わせれば本物のノートとペンのような書き味

 手書きされた文字(インク)はAIによってテキストデータとして認識され、スクラッチで消したり、丸く囲って(投げ縄)選択することが可能。下線や星印を書き込めば、見出しやお気に入りの個所としてマーキングされ、抜き書きの「カード」が自動で作成される。もちろんキーワード検索も可能で、情報の整理や検索性に優れる。このAIはクラウドではなくデバイス内で動作するため、インターネット環境は不要で、プライバシーが損なわれることもない。

ページ単位でキャンバスを管理。テキストを手書きし、下線や星印、ビュレットを書き込むことで見出しやお気に入り、箇条書きとしてマーキングできる
マーキング個所は「カード」として自動で整理される。キーワード検索も可能で、埋もれた情報を見つけ出すのは簡単だ

 今回の「Garage」卒業に合わせたアップデートでは、ルック&フィールがWindows 11に合わせてリフレッシュされた。新しいバージョンは4月8日にかけてリリースされるとのこと。公式ブログでお披露目されたスクリーンショットでは、「Microsoft 365」カレンダーの統合も確認できる。「Journal」アプリでとったメモや議事録をミーティングに紐づければ、あとから見直すのも簡単だ。

 「Journal」は現在、「Microsoft Store」から無償でダウンロード可能。x64/ARM64の「Windows 10 バージョン 1909」以降で利用できる。

ソフトウェア情報

「Microsoft Journal」
【著作権者】
Microsoft Corporation
【対応OS】
Windows 10/11(x64/ARM64)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】