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「エクスプローラー」の新しいホームページがDev/Beta版Windows 11 Build 22593でお披露目

「Garage」プロジェクトを卒業した「Microsoft Journal」はペンメニューに抜擢

「Windows 11」Build 22593がDev/Betaチャネルに

 米Microsoftは4月6日(現地時間)、「Windows 11 Insider Preview」Build 22593を「Windows Insider Program」のDev/Betaチャネルに参加しているテスターに対して公開した。すでに導入済みの場合は「設定」アプリの[Windows Update]セクションからアップグレードできる。

「エクスプローラー」の新しいホームページ

 本ビルドの目玉は、先日発表された「エクスプローラー」の新しいホームページだ。従来のホームページは既定で「クイック アクセス」だったが、それが拡充され「ホーム」になった。

 「ホーム」画面は以下の3つのセクションからなり、折り畳み・展開が可能。このうち「お気に入り」セクションは新設で、よく使うファイルを固定表示するエリアとなる。残りは「クイック アクセス」時代からあるものが名称変更の上、再利用されている。

  • フォルダー →クイック アクセス:ピン留めされたフォルダーを固定表示
  • お気に入り(新設):右クリックメニューから[お気に入り]にしたファイルを固定表示
  • 最近使用したファイル →新着順:最近使用したファイルを一覧

 お気に入りのファイルや最近使用したファイル(新着順)は、ローカルファイルでなくても「エクスプローラー」の検索ボックスを使った検索にヒットする。そのため、クラウドで共有されたオフィス文書も探し出せるようになった。

 そのほかにも、以下の変更が加えられている。

[Windows]+[X]メニューのアップデート

 「Windows Terminal」がインストールされている場合はそれが、アンインストールされている場合は代わりに「Windows PowerShell」が表示されるようになった。

「Microsoft Journal」がペンメニューに

 「Microsoft Garage」プロジェクトを卒業した「Microsoft Journal」アプリが既定でペンメニューにピン留めされるようになった。

「Microsoft Journal」がペンメニューに

 まだインストールされていない場合は、初回利用時に「Microsoft Store」からインストールされる。

スナップレイアウトがキーボードで使いやすく

 [Windows]+[Z]キーでスナップレイアウトを開くと、それぞれのレイアウトに番号が割り振られるようになった。キーで番号を入力するとそのレイアウトが選択されるため、わざわざマウスに手を伸ばす必要はなくなる。

スナップレイアウトがキーボードで使いやすく

メモリ整合性を有効化する提案

 「Windows セキュリティ」のメモリ整合性機能が無効化されている場合、ユーザーに通知を行うようになった。

 メモリ整合性はWindows 11の新しいセキュリティ機能で、悪意あるコードが高セキュリティプロセスに挿入されるのを防止する。有効化されているかどうかは、「Windows セキュリティ」の[デバイス セキュリティ]-[コア分離]画面で確認が可能だ。

「Windows セキュリティ」の[デバイス セキュリティ]-[コア分離]画面

 なお、現在のところDevチャネルとBetaチャネルのビルド番号は一致しているが、近いうちにDevチャネルが先行するようになる見込み。そうなるとDev/Betaチャネルの切り替えは不能となるため注意したい。Microsoftが長期的な観点で行っている実験に興味がある場合はDevチャネル、次期バージョンのWindows 11に搭載される新機能にのみ興味がある場合はBetaチャネルの利用をお勧めする。