ニュース

Dev→Betaへ切り替えるなら今 ~「Windows 11」Build 22581が両チャネルへリリース

コンセプト機能に興味あるならDev、次期バージョンのOSに触れたいならBetaがお勧め

「Windows 11」Build 22581がDevチャネルに

 米Microsoftは3月23日(現地時間)、「Windows 11 Insider Preview」Build 22581を「Windows Insider Program」のDev/Betaチャネルに参加しているテスターに対して公開した。すでに導入済みの場合は「設定」アプリの[Windows Update]セクションからアップグレードできる。

 本ビルドの目玉は、Betaチャネルにも最新ビルドが提供されることだ。ライブキャプションや[スタート]画面のフォルダー、再設計されたタスクマネージャー、タブレットに最適化されたタスクバーといった新機能に触れることができる。

 また、Dev/Betaチャネルのビルドがそろったことで、DevチャネルからBetaチャネルへの移行が可能となった。これは、以前発表された「Windows Insider Program」のチャネル再編に伴う措置でもある。

 新しいDevチャネルでは、開発チームが長期的視野のもと、新機能の実験がアグレッシブに行われる。この新機能はあくまでコンセプトであり、製品版に投入されるとは限らない。

 一方、BetaチャネルのビルドはDevチャネルのものと同じ開発ブランチに基づくが、より一般リリースに近い機能が提供される。つまり、今回Betaチャネルで利用可能になった要素は、次期OSに導入される可能性が高い。

 つまり、Microsoftが何を試行錯誤しているのか覗いてみたい場合はDevチャネルを、次期バージョンのWindows 11がどうなるのかに興味がある場合はBetaチャネルを選ぶとよい。OSの新機能と自社ソリューションの互換性が気になる場合は、製品版の一歩手前であるRelease Previewチャネルの購読をお勧めする。チャネルの切り替えは「設定」アプリの[Windows Update]-[Windows Insider Program]セクションで行える。

チャネルの切り替えは「設定」アプリの[Windows Update]-[Windows Insider Program]セクションで行える

 なお、DevチャネルからBetaチャネルへの切り替えは期間限定で行われるようだ。今後、DevチャネルのビルドがBetaチャネルに先行するようになると、DevチャネルをやめるにはOSのクリーンインストールが必要となり、気軽には移行できなくなる。

 今回のフライトは以上のことが主で、変更点は小規模だ。Build 22563で導入のタブレットに最適化されたタスクバーがすべてのDev/Betaユーザーに展開された点や、タスクバーのオーバーフローパネルに他と共通のビジュアルスタイルが適用された点、オーバーフローパネルごと非表示にするオプションが導入された点などを除けば、軽微な調整や不具合への対処なっている。

タスクバーのオーバーフローパネルに他と共通のビジュアルスタイルが適用。アイコンをすべて非表示にするオプションも