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タブレットに最適化された2種類のタスクバーモード ~「Windows 11」Build 22563がDevチャネルに
[ウィジェット]パネルの更新や「Windows Update」通知のグループポリシーもテスト
2022年2月25日 09:58
米Microsoftは2月24日(現地時間)、「Windows 11 Insider Preview」Build 22563を「Windows Insider Program」のDevチャネルに参加しているテスターに対して公開した。すでに導入済みの場合は「設定」アプリの[Windows Update]セクションからアップグレードできる。なお、本ビルドはARM64デバイスでも利用可能だ。
タブレットに最適化されたタスクバー
本ビルドの目玉は、2in1デバイス向けに再設計されたタスクバーだ(ノートパソコンやデスクトップパソコンでは動作しない)。このタスクバーには折りたたまれた状態と展開された状態の2種類があり、デバイスの底面を上下にスワイプすることで簡単に切り替えが可能。展開状態ではタッチしやすいようにアイコン類が大きく表示されるが、邪魔であったり、誤動作が懸念される場合は畳んでおける。デスクトップを広く使えるのも利点だ。
この機能は初期状態で有効化されており、「設定」アプリの[個人設定]-[タスクバー]-[タスクバーの動作]セクションでOFFにすることができる。ただし、まだ一部ユーザーからロールアウトしている段階で、すべてのユーザーが利用できるわけではないので注意したい。
ウィジェットコンテンツがダイナミックに
現在の[ウィジェット]パネルは、ユーザーがピン留めした(あるいはシステム既定でピン留めされている)コンテンツのあとにニュースフィードが表示される。本ビルドではこの区別をつけない動的ブレンドフィード(dynamic blended feed)がテストされるとのこと。自分で[ウィジェット]パネルのキュレーションを行わなくてよい点や、普段は触れないニュースやウィジェットに触れるチャンスが増える点がメリットだとされているが、不要であればこれまで通り自分好みにカスタムして利用することもできる。
なお、この機能もロールアウト中の段階で、すべてのユーザーに開放されているわけではない。
その他の新機能
そのほかにも、さまざまな新機能が導入されている。
- 「Windows Update」の通知を管理するための新しいグループポリシー:たとえば授業で使う端末を集中管理している場合、昼間は授業に邪魔な更新通知を出さず、夜間にまとめてデバイスをアップデートするといった運用が可能
- クイックアクセスからの検索が拡張:OneDrive、ダウンロード、インデックス化されたあらゆる場所のコンテンツが含まれるように
- クイックアクセスにピン留めされたクラウドファイルにサムネイル表示:OneDriveにあってローカルにないファイルの場合も、サムネイルを表示して「OneDrive」共有と連動するように
- スナップアシストに「Microsoft Edge」のタブを提案:直近3つのタブをスナップレイアウトで選択可能。この機能は既定で有効化されており、「設定」アプリの[システム]-[マルチタスク]セクションで無効化できる
- 「Emoji 14.0」の一部をサポート:絵文字ピッカーに「溶ける顔」、「トロール」、「サンゴ」、「豆」、「遊び場滑り台」、「ミラーボール」など37の文字を追加
- 絵文字を拡充:手のジェスチャーと人物の肌色バリエーションが、握手を含めて合計112種類に。握手の絵文字では肌の色も選べる
- ログイン画面のアクセシビリティフライアウトの更新:Build 22557で導入、すべてのDevユーザーに開放
なお、Windows 10から本ビルドへの直接アップデートにおいて、ハングアップが発生する不具合が確認されている。これを回避するには一旦Betaチャネルへ参加し、そこで配信されているプレビュー版へ更新してからDev版に切り替えるとよい。この問題は今後のビルドで修正される予定だ。