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Google、会話型AIサービス「Bard」を発表 ~近々正式リリースへ

検索とは異なるアプローチでユーザーを答えに導く

Google、会話型AIサービス「Bard」を発表 ~近々正式リリースへ

 米Googleは2月6日(現地時間)、会話型AIサービス「Bard」を発表した。一般公開に先立ち、まずはテスター限定で公開される。ゆくゆくは「Google 検索」にも組み込まれるようだ。

 同社は2年前より「対話アプリケーションのための言語モデル」(Language Model for Dialogue Applications、LaMDA)の研究を進めていたが、今回発表された「Bard」はそれを搭載した実験的な会話型AIサービスだ。

 従来の検索ユーザーは「ピアノの鍵盤にはいくつ鍵があるか?」といった具体的な問いをしていたが、最近では「ピアノとギターはどちらが習得しやすいか、それぞれどの程度の練習が必要か」といったより複雑で、かならずしも決まった答えのない問いを行っているという。1つの答えより、もさまざまな視点を提供し、ユーザーが自分で解決を見出す上でのヒントになるような答えが求められているというわけだ。

 「Bard」のような会話AIは、こうした正解が1つではない質問に対する洞察を提供するツールとして期待されている。

こうした正解が1つではない質問に対する洞察を提供するツールとして期待される「Bard」

 テスト版の「Bard」は、まずLaMDAの軽量モデル版でリリースされる。これは必要とされる計算能力が格段に低いため、より多くのユーザーに展開して、多くのフィードバックを得ることができるとのこと。こうした外部からのフィードバックと内部テストから「Bard」の応答の品質や安定性、そして実世界の情報に基づいているかどうかなどがチェックされる。

 いずれはキーワードでピアノとギターの両方を演奏する人々のブログを検索して読むのではなく、AIがそれらの情報を整理・提供し、ユーザーと対話しながら答えへ導いてくれるようになるだろう。