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Googleの生成AI「Bard」が「Google Workspace」からも利用可能に ~管理者がON/OFF可能

デフォルトの値はOFF。ドメイン・組織単位・グループごとに有効化できる

「Bard」が「Google Workspace」からも利用可能に

 米Googleは5月5日(現地時間)、「Google Workspace」のユーザーにも同社の生成AI(ジェネレーティブAI)チャット「Bard」を解放したことを発表した。「Google Workspace」の全エディションと「G Suite」のBasic/Businessのユーザーが利用可能。

 「Bard」は、ユーザーが自然言語で与えた指示(プロンプト)に従い、その解答や編集されたコンテンツを提供するAIチャットサービス。いわゆる「生成AI」と呼ばれる技術の一つで、同社が数年来研究を進めていた大規模言語モデル(LLM)、とくに「対話アプリケーションのための言語モデル」(Language Model for Dialogue Applications、LaMDA)の軽量で最適化されたバージョンを搭載しているという。

 3月に初期実験として一部の顧客に提供が開始され、4月には日本からも待機リストへ登録およびサービスの利用が可能となっている。ただし、これまで利用は個人の「Google アカウント」に限られ、「Google Workspace」で管理されているアカウントは対象外となっていた。

 「Google Workspace」での「Bard」の利用は、管理者がON/OFFできるようになっており、デフォルトの値はOFFになっている。管理者は「Google Workspace」の管理コンソールの[アプリ]-[その他の Google サービス]に新設された、早期アクセスアプリの設定画面からドメイン・組織単位(OU)・グループごとに「Bard」のON/OFFを設定できる。

「Google Workspace」の管理コンソールで「Bard」のON/OFFをコントロール可能

 ただし、「Bard」がまだ利用できない地域では早期アクセスアプリの設定を有効化しても、「Bard」を利用できない。また、Educationエディションでは18歳未満のユーザーは「Bard」の利用が有効化されていても、機能が制限されるので注意。

 この機能は、即時・計画的リリースで5月5日よりロールアウトが開始され、機能が表示されるまで最大15日かかる可能性がある。