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Microsoft、検索しても出てこない画像を代わりにAIで生成する技術を「Bing」に実装

OpenAIの画像生成AI「DALL-E 2」ベース

Microsoft、「Image Creator from Microsoft Bing」を発表

 米Microsoftは10月12日(現地時間)、「Image Creator from Microsoft Bing」を発表した。ネットで画像を検索してもピッタリしたものが見つからないとき、「Bing」が代わりにそれを作成してくれる。

 「Image Creator」には「Microsoft Designer」と同様、OpenAIの画像生成AI「DALL-E 2」が組み込まれており、自然言語で付けたタイトルに応じて、ネットには転がっていない画像をいくつか生成してくれる。

 AIによる自動生成と聞くと懸念されるのが露骨な性的・暴力的コンテンツが意図せず作成されないかという点だが、同社によるとデータセットからそうしたものを削除している上、コンテンツポリシーに違反する画像の生成を抑制するフィルターを設けることで対策を行っているとのこと。

 敏感なトピックに関してはクエリブロッキングを追加するなどの技術を統合したほか、学習データに埋め込まれたバイアスを表面化させるプロンプト(指示)に対する対策にも取り組んでいるという。

 とはいえ、当初はトラブルも予期されるので、「Image Creator」の展開は慎重に行われるようだ。まずは一部の地域で限定プレビューを行い、フィードバックを集めながら、学習とエクスペリエンスの改善に努めるとしている。