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「Google レンズ」のAIも進化! スマホ画面上の写真・ビデオに映るモノも検索可能に

テキストを組み合わせた「マルチサーチ」も全世界で、今後数カ月以内に

スマホ画面の写真・ビデオに映るモノも「Google レンズ」で検索可能に

 米Googleは2月9日(現地時間)、「Google レンズ」(Google Lens)のメジャーアップデートを発表した。いずれも最新のAI技術を活用したもので、今後数カ月以内に導入されるという。

 「Google レンズ」は、スマートフォンのカメラで写した被写体がなんなのかを教えてくれる検索機能。紙に印刷・手書きされた文字を認識してデジタルテキストとしてコピーしたり、母国語に翻訳したり、たまたま目にして気に入った商品がどこで買えるのかを調べたり、数学の宿題に行き詰ったときに数式を解いてもらったりすることもできる。現在はデスクトップでも利用可能。

 次のメジャーバージョンアップでは、Androidで「Google レンズ」を利用した「画面内検索」(search your screen)がサポートされる。スマートフォンのカメラだけでなく、メッセンジャーで共有された写真やビデオアプリに映っている被写体も検索できるようになる。

 もし友人から送られてきたビデオメッセージに映りこんでいるランドマークが気になる場合は、Androidスマートフォンの電源ボタンかホームボタンの長押しで「Google アシスタント」を呼び出し、「画面内検索」を開始しよう。すると「Google レンズ」がビデオ画面を認識して、被写体に関する詳細な情報を提供してくれる。

 さらに、写真とテキストを組み合わせて検索する「複合サーチ」(multisearch)も強化され、「near me」(近所)などのキーワードでローカル検索が行えるようになる。たとえば、出先で見つけた気になる商品を写真で撮り、近所の販売店を探すといった用途に活用できるだろう。

 この機能は現在、米国(英語)で提供中。今後数週間のうちにグローバルに展開される。また、モバイルの検索結果ページに表示されるあらゆる画像でマルチサーチを利用する機能も提供されるとのこと。たとえば「検索にヒットしたリビングルームの写真が気に入ったが、コーヒーテーブルが丸いのだけは気に入らない」という場合も、コーヒーテーブルにだけフォーカスして「四角」(Rectangle)などのキーワードを適用し、縦長のテーブルを探すことができる。

リビングルームの写真を検索。丸いコーヒーテーブルを選び、「マルチサーチ」で四角いテーブルを探す