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GoogleのAIチャット「Bard」もしゃべるように ~比較的大規模なアップデートを実施

チャットの内容を共有したり、スレッドを整理する機能も強化。より使いやすく

公式ブログにおけるアナウンス

 米Googleは7月13日(現地時間)、AIチャットサービス「Bard」のアップデートを発表した。今回のアップデートでは利用できる国・地域、言語の拡充、「Google レンズ」への対応、テキスト読み上げ機能の追加などが行われている。

利用できる国・地域、言語の拡充

 対応言語が拡充され、従来の英語、日本語、韓国語に加え、アラビア語、中国語(簡体字、繁体字)、ドイツ語、ヒンディー語、スペイン語など、40以上の言語で利用できるようになった。

 また、これまで利用が制限されていた欧州連合(EU)、ブラジルなどでも「Bard」が解放された。

「Google レンズ」を導入

 「Bard」と会話をする際、テキストだけでなく画像をアップロードできるようになった。内部では「Google レンズ」が利用されており、画像に関する情報がもっと必要なとき、画像のキャプション作りにインスピレーションが必要なときなどに利用できる。

 ただし、現在のところ利用できるのは英語のみ。日本語への対応にも期待したい。

回答の読み上げ

 ヒンディー語、スペイン語、アメリカ英語など、40を超える言語で回答の読み上げがサポートされた。編集部で確認したところ、日本でも利用できるようだ。

回答の読み上げ

 ちなみに、音声による質問はすでに利用可能だ。

固定したスレッド

 「Bard」とのやりとり「スレッド」を整理する機能が強化。お気に入りの会話を固定表示したり、わかりやすい名前を付けたり、一度に複数の会話を進めたりできるようになった。

スレッドを整理する機能が強化

「Bard」との会話を他のユーザーと共有

 「Bard」とのチャットの一部またはすべてを他のユーザーと共有する機能が追加された。公開リンクを生成して、それをSNSなどに投稿する仕組みとなっており、面白い回答や興味深い答えが得られたので友人に伝えたいといった場合に便利。

「Bard」との会話を他のユーザーと共有
共有されたチャット

回答の書き換え

 「Bard」から望む回答を得られたが、もう少し短くまとめてほしい、長くなってもいいから詳しく答えてほしい、フォーマルな語調・砕けた表現に直してほしいなどと感じたことはないだろうか。今回のアップデートでは、回答を書き換えたい場合に役立つ5つのオプションが導入された。

 この機能はまず英語からテストされ、順次ほかの言語へ拡大されていくとのこと。

コードエクスポートの拡充

 「Bard」に書いてもらったソースコードは「Google Colab」へエクスポートできるが、この機能が拡充され、「Replit」にも「Python」コードをエクスポートできるようになった。