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Metaの次世代オープンソースLLM「Llama 2」が発表 ~AzureとWindows上で動作サポート

パートナーシップを拡大し、Microsoftが優先パートナーに

次世代オープンソース大規模言語モデル「Llama 2」

 米Metaは7月18日(現地時間)、次世代オープンソースの大規模言語モデル「Llama 2」を発表した。研究および商用利用向けに無償で提供される。また、米Microsoftとのパートナーシップを拡大して優先パートナーとし、「Llama 2」がクラウドサービス「Microsoft Azure」とWindowsでサポートされることも明らかとなった。

 「Llama 2」は、Metaが研究を進めている大規模言語モデル(Large Language Models、LLM)である「Llama」の最新版。パラメーター数は7B(70億)、13B(130億)、70B(700億)の3モデルが用意され、これには事前学習バージョンと会話型ファインチューニング・バージョンのモデルウェイトとスターティング・コードが含まれる。

「Llama 2」のモデルサイズ一覧
「Llama 2」のベンチマーク

 利用するには、「Llama 2」の公式ページにある専用フォームから氏名・メールアドレス等の必要事項を入力し、利用規約に同意してリクエストを送信。Metaから送られてくる利用に関する詳細情報に従ってダウンロードする形となる。

 提供開始に際し、「Llama 2」は上記のダウンロード方法に加えて、「Microsoft Azure」において現在、パブリックプレビュー中の「Azure AI モデルカタログ」からも利用可能。Azureを使用している開発者は「Llama 2」各モデルをファインチューニングし、安全にデプロイできるようになっている。

 また、Windows上でのローカル動作に最適化されており、さらに今後は「Amazon Web Services(AWS)」や「Hugging Face」といった、その他のクラウドプロバイダーからでも利用可能になるとしている。

 Microsoftは、米OpenAIとのパートナーシップを背景に、すでに「Azure」や検索サービス「Bing」などの主力製品に、OpenAIのAI技術を組み込んでいる。今回、Metaとのパートナーシップを強化し、優先パートナーとなることで、開発者が構築するAIモデルの種類に選択肢を提供し、AIに対する“責任あるオープンなアプローチ”を実現しようとしている。