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Googleの生成AI「Bard」が「Google スプレッドシート」へのエクスポートに対応

バックグラウンドでコードを実行する改善も

「Bard」が「Google スプレッドシート」へのエクスポートに対応

 米Googleは6月7日(現地時間)、現在試験運用中のAIチャットサービス「Bard」のアップデートを実施した。「Bard」が生成したテーブルデータを「Google スプレッドシート」へエクスポート可能になっている。

 「Bard」の「Google Workspace」アプリへのエクスポート機能は、すでに5月に「Google ドキュメント」と「Gmail」が対応。「Google スプレッドシート」へのエクスポート対応はこれに続く3番目となる。同社は、Bardの回答をお気に入りのアプリに移動することで、必要な場所でさらにクリエイティブに作業できるとしており、今後の対応サービス拡大も期待したいところだ。

 また、より高度な計算とデータ分析のために、「Bard」が計算に関するメッセージを検出し、バックグラウンドでコードを実行するようになった。これにより、数学的なタスクやコーディングに関する質問への回答、文字列の操作をより適切に行なえるようになる。なお、こちらのアップデートはまず英語版からの対応となる。

 「Bard」は、生成AIとのコラボレーションを実現するための初期実験としてGoogleが投入しているサービス。同社が数年来研究を進めていた大規模言語モデル、とくに「対話アプリケーションのための言語モデル」(Language Model for Dialogue Applications、LaMDA)の軽量で最適化されたバージョンを搭載しており、ユーザーの与えた指示(プロンプト)に対して答えやインスピレーションを提供する。