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「Google Workspace」向けの生成AI「Duet AI」が一般公開

AIがコラボレーションパートナーに

「Google Workspace」向けの生成AI「Duet AI」が一般公開

 米Googleは8月30日(現地時間)、「Google Workspace」向けの生成(ジェネレーティブ)AI「Duet AI」を発表した。現在、無償でのトライアルが可能。同社は今年3月、「Google Workspace」に生成AIを導入する計画を発表し、「Trusted Tester Program」を通じて改善を進めてきたが、ようやく一般提供にこぎつけた格好だ。

 「Duet AI」は、「Google Workspace」に組み込まれたコラボレーションパートナー。「Google Workspace」は誕生当初から他のメンバーと共同作業できるように設計されていたが、これからはAIとも連携できるようになるわけだ。

 ビジネスではメールや会議、ドキュメントやプレゼンテーションの作成、タスクの管理などさまざまな作業をこなさなければならないが、「Duet AI」があれば、最初の一文がひねり出せなくて困っている時に助けてもらったり、ドキュメントのクオリティを高めるヒントをもらったり、作業の一部を代わってもらったりできるようになるだろう。「Google Meet」ではカスタム背景の生成をAIにお願いしたり、照明やサウンドを調整してもらったり、18カ国語対応の自動翻訳キャプションを利用したりすることもできるようだ。

「Google スライド」に挿入するイラストをAIに注文
「Google スプレッドシート」にやりたいことを説明すると、計画を生成・整理してくれる
「Google ドキュメント」に書きたいトピックを入力するだけで、場所やステータスなどのスマートチップを含むドラフトを書いてくれる
関連するソース ドキュメントから概要を生成し、スライドでプレゼンテーションを自動的に作成
「メモを取る」機能を使用してメモやビデオスニペットをリアルタイムでキャプチャーし、会議後に出席者に要約を送信

 さらに、「Duet AI」はデスクトップだけでなく、モバイルでも利用可能。「Google Chat」で不在中の会話の流れを追うのを助けてもらったり、AIで強化された「Gmail」のスマート返信を使ってよりパーソナライズされた返信をワンタップで作成できるようになる。

 また、「Duet AI」は業務での利用を想定しており、プライバシーやセキュリティが保証される。やりとりが勝手に学習に用いられたりすることはない。オープンなエコシステムも維持され、生成AIを活用したサードパーティのツールも追加できるとしている。