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Z、Y世代は生成AIをエンタメと捉え、X世代は仕事の補助ととらえている ~アドビの調査結果
各世代の生成AIに対する意識の違いが判明
2023年11月2日 10:27
アドビは10月26日、全国の15歳~65歳の男女900名を対象にした、「XYZ世代間のAIに対する意識と使用実態調査」の活動報告を公開した。
2023年7月5日から7月6日にインターネット上にて調査が行われ、対象者の男女900名はそれぞれX世代(40-65歳)Y世代(25-39歳)Z世代(15-24歳)と、世代・性別それぞれ均等に割り振られている。
まず、世代別に生成AIの認知状況について聞いたところ、X世代で68.4%、Y世代で67.4%、Z世代で59.4%と、差はわずかながらX世代での認知が最も多い結果となっている。「生活の中で目に触れる生成AIの比率」の項目ではZ世代が最多となり、「生成AI(画像生成AI)の使用経験」については、どの種類の生成AIにおいても、Y世代が最も高い比率を記録した。
注目すべき点はこの画像生成AIの使用経験の項目で、Y世代は「使っている」が11.0%、「使ったことはあるが、現在は使っていない」が12.0%と、合わせて23.0%となり、Z世代よりも+3.6pt、X世代より+16.3ptの差があることだ。
これらの結果はアメリカで実施した「アドビ未来の働き手調査(Adobe Future Workforce Study )」の中の「職場での生成AI使用について、Z世代は慎重なアプローチをとっている」という結果と重なり、Z世代の多くは生成AIといった新しいテクノロジーに関して慎重なアプローチをとっていることが伺えるとしている。
生成AIに対する各世代のイメージ像を探る調査では、「おもしろいコンテンツを生み出すもの」という項目がZ世代で39.0%、Y世代で34.0%と両方の世代で最多となり、X世代では、「仕事を手伝ってくれるもの」が37.3%で最多となった。
最後に、全世代へ生成AIを通し自分のクリエイティビティが向上すると思うかという質問を投げかけたところ、「向上すると思う」が9.9%、「やや向上すると思う」が35.6%と、合わせて約半数の45.5%が向上すると回答。さらに、生成AIに抵抗を感じる人でも57.8%が向上すると答えている。