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Google、開発中の新機能を使用できる「Labs」をリリース ~4種類のAIサービスを試せる

生成AIを使った「Google Workspace」の新機能や新しいノートアプリなどを提供

 米Googleは5月10日(現地時間、以下同)、開発中の新機能を利用し試すことができる4種類のテストサービスを発表した。登録すると、検索、ワークスペースなどの初期段階の各機能を試すことができるという。

Search Labs

 「Search Labs」は、Google検索で情報を探索するための新しいSGE(Search Generative Experience)やコードヒントを利用できる。SGEによって、AIを活用した概要表示やアドバイス、フォローアップ提案が受けられるという。

A look at what’s next for AI and Google Search | Google I/O 2023

 コードヒントはコードをより速く、よりスマートに記述するためのヒントを提供するもの。特定のプログラミング言語 (C/C++/Go/Java/JavaScript/Kotlin/Python/TypeScript)、ツール (Docker、Git、シェル)、およびアルゴリズムのセットに関連するハウツーを質問できるという。

コードヒント

 「Search Labs」は現在、英語でのみで提供が開始され、今後数週間をかけて順次提供される。

Workspace Labs

 「Workspace Labs」では、「Google Workspace」でAIを使った創造やコラボレーションを行える。「Google ドキュメント」や「Gmail」での文章提案、「Google スプレッドシート」でのデータ整理、「Google スライド」でのプロンプトによる画像生成ができるとのこと。

スライド プレゼンテーション用のオーダーメイドの画像を生成できる
タスク、プロジェクト、アクティビティのカスタム計画を作成できる

Project Tailwind

 「Project Tailwind」は、任意のメモと情報源で利用するAIファーストのノートブック。ユーザーが選択し、信頼する情報にもとづき動作するという。現在は米国内でのみ利用が可能。

「Project Tailwind」

MusicLM

 「MusicLM」は、テキストの指示を音楽に変換するツール。「ディナー パーティーのためのソウルフル ジャズ」のようなプロンプトを入力すると、「MusicLM」が2つのバージョンを作曲するとのこと。

「MusicLM」

 Googleによると、「Labs」でのユーザーの意見を参考にしながら、製品化・機能化を決定していくそうだ。また、今後もさまざまなアイデアを公開予定だという。