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「Radeon Software Adrenaline」改め「AMD Software: Adrenalin Edition」が公開

アップスケーリング技術「Radeon Super Resolution」などを追加しリニューアル

「Radeon Software Adrenaline」改め「AMD Software: Adrenalin Edition」が公開

 米AMDは3月17日(現地時間)、「AMD Software: Adrenalin Edition」を公開した。これまでは同社のGPU「Radeon」シリーズを管理するためのユーティリティとして「Radeon Software Adrenaline」というブランドが冠されていたが、過去数年間の改善で当初の目的を超えた機能――CPU監視やオーバークロックといったRyzenプロセッサー固有のツール、電力管理技術「AMD SmartShift」、ゲームの高速化技術「AMD Smart Access Memory」など――が多数導入されたことから、名前を一新してのリリースとなった。

 今回リリースされた「AMD Software: Adrenalin Edition」v22.3.1における主な変更点は以下の通り。

  • Radeon Super Resolution(RSR)技術:アップスケーリング技術「AMD FidelityFX Super Resolution」をドライバーレベルで実現。ゲーム側の改修を必要とせず、パフォーマンスを大きく改善させる。RDNA世代以降の単体GPUで利用可能
  • AMD Link:最大4人のユーザー(Windows、Android)をRadeon搭載PCに招待し、ローカルゲームを楽しめる「AMD Link Play」機能をアップデート。「Microsoft Store」でもクライアントを提供し、Intel/AMD環境からも接続できるように(iOS/tvOS向けは後日提供)
  • Radeon Image Sharpening(RIS):アップスケーリングやポストプロセスによって画質の低下したゲームに鮮明さとクリアさをもたらす。最新版のRISはビデオ再生アプリや押しすツールのビジュアル強化にも利用できる
  • ダウンロードの高速化:必要なファイルのみをダウンロードおよびインストールすることで、転送量を削減し、インストールにかかる時間を短縮
  • 改善されたトースト通知:ゲームを起動するたびにどの機能が有効・無効なのかをわかりやすく
ゲーム側の解像度を落とし、それをアップスケールしてゲームを高速化する「Radeon Super Resolution」。ゲーム側の対応が不要で、クオリティもほとんど損なわれない

 「AMD Software: Adrenalin Edition」の対応OSは、64bit版のWindows 10/11。現在同社のWebサイトから無償でダウンロードできる。