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マイクラの性能が最大92%も向上した「AMD Software: Adrenalin Edition」v22.7.1が公開

「Teams」や「Slack」などで活用できる環境ノイズ消去機能「Noise Suppression」も利用可能に

「AMD Software: Adrenalin Edition」のホーム画面

 米Advanced Micro Devices(AMD)は7月26日(現地時間)、同社のGPU「Radeon」シリーズ向けドライバ「AMD Software: Adrenalin Edition」の最新版v22.7.1を公開した。本バージョンは、WHQL(Windows Hardware Quality Labs)未通過のOptional版。GPUドライバレベルで音声のバックグラウンドノイズを低減する新機能「AMD Noise Suppression」などが利用できるようになった。

 「AMD Noise Suppression」は、リアルタイムのディープラーニングアルゴリズムを駆使して周囲の環境ノイズを消去する機能。本バージョンより、[設定]メニューにある[オーディオおよびビデオ]内に、本機能を有効/無効にするスライダーが追加された。利用するには、そのスライダーをオンにし、機能を有効にしたいデバイスに応じて入力/出力デバイスを選択。そこから対応アプリ側の設定で[AMD Streaming Audio Device]を選択すればよい。

 対戦ゲームはもちろん、「Microsoft Teams」や「Slack」「Discord」といったWeb会議・コミュニケーションアプリに対応しており、集中力を要する重要な場面での活用が期待される。なお、本機能はAMD Ryzen 6000シリーズ、AMD Radeon RX 6000シリーズでのみ有効となっている。

Intelligent Audio Enhancement
「AMD Noise Suppression」の設定画面

 さらに、v22.7.1の目玉の1つとなるのが「OpenGL」への最適化だ。本バージョンからOpenGLを利用するゲームタイトルで大幅なパフォーマンス向上が得られるという。同社によると、サンドボックスゲーム「Minecraft(マインクラフト)」を4Kで表示した場合、前バージョンのv22.6.1と比べてフレームレートが最大92%も向上したとしている。

OpenGLへの最適化により「マインクラフト」の性能が向上

 また、ゲーム側の改修を必要とせずにパフォーマンスを大きく改善させるアップスケーリング技術「Radeon Super Resolution(RSR)」が、Radeon RX 5000/6000シリーズ以降のノートPC向けCPU組み込みのGPUに対応。さらに、ボーダーレスフルスクリーンモードでのフルスクリーン表示でもRSRの解像度設定ができるようになった。

 このほか、一人称視点ゲームや三人称視点ゲームにおけるカメラ回転時の解像度を動的に調整するフレームレート向上機能「Radeon Boost」が「ELDEN RING(エルデンリング)」、「VALORANT」、「Resident Evil Village(バイオハザード ヴィレッジ)」の3タイトルをサポート。昨今の人気タイトルが可変レートシェーディングを備えた「Radeon Boost」に最適化されたことは、Radeonユーザーにとって朗報といえるだろう。

「Radeon Boost」

 「AMD Software: Adrenalin Edition」は、GPU「Radeon」シリーズを管理するためのユーティリティ。対応OSは、64bit版のWindows 10/11で、現在公式Webサイトから無料でダウンロードできる。

ソフトウェア情報

「AMD Software: Adrenalin Edition」
【著作権者】
Advanced Micro Devices, Inc
【対応OS】
64bit版のWindows 10/11
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
22.7.1(22/07/26)