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Microsoft、特定のBluetooth機器に起因するブルースクリーン問題を解決【3月24日追記】

2022年1月のプレビューパッチ「KB5009596」以降を適用の一部Windows 10デバイスで発生

同社のドキュメントページにおけるアナウンス

 米Microsoftは3月20日(現地時間)、特定のBluetoothペアリングを行ったデバイスで、ブルースクリーンエラー(BSoD)が発生される問題を解決したと発表した。2022年1月のプレビュー更新プログラム「KB5009596」以降を適用した以下のOSバージョンで発生していたという。

  • Windows 10 バージョン 21H2
  • Windows 10 バージョン 21H1
  • Windows 10 バージョン 20H2

 同社によると、この問題はBluetooth A2DPプロファイルに関連するBluetooth/ServicesAllowedList CSP(Configuration Service Provider)グループポリシーを使用している一部組織のデバイスに影響し、次のようなタイミングで発生する。

  • すでに携帯電話や他のオーディオデバイスとBluetoothでペアリング済みのWindowsクライアントデバイスに更新プログラムをインストールし、OSを再起動したとき
  • 更新プログラムがインストールされた後、ユーザーがWindowsクライアントデバイスと新しい携帯電話またはオーディオデバイスをBluetoothでペアリングした瞬間

 ブルースクリーンエラーとともに「IRQ NOT LESS OR EQUAL」というメッセージが表示され、PCは利用不能になるが、何回か繰り返すとロールバック処理が自動で実施され、再び利用できるようになるはずだ。その際、「設定」アプリのWindows Update履歴には「Failed to install on <日付> - 0x800f0845」というメッセージが表示される。

 なお、CSPポリシーは企業環境以外では一般的ではなく、ホームユーザーや個人のデバイスでこの問題が発生することはないとのこと。また、影響するのはクライアント版OSのみで、サーバー版OSで問題が発生することはないようだ。

 IT管理者によって集中管理されているPCの場合、この問題は「KIR」(Known Issue Rollback)と呼ばれるロールバックシステムで解決できるが、今回は自動では適用されない。同社のドキュメントサイトで示されている手順に従い、管理者側で特別なグループポリシーを適用する必要がある。また、レジストリエントリの追加で問題を回避することも可能だ。

[2022年3月24日編集部追記] 本問題は、2022年3月のWindows 10プレビューパッチ「KB5011543」でも解決可能。「KB5011543」では、ほかにもAndroid端末のユーザーが「Microsoft Outlook」や「Microsoft Teams」などの一部のMicrosoftアプリケーションにサインインできない問題、ハイコントラストのブラックモードで認証情報ウィンドウの「戻る」ボタンが見えなくなる問題などが解決されている。