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ローカルとクラウドの垣根を壊す ――Microsoft、「Windows 365」クラウドPCの新機能を発表
「Windows 365 Switch」や「Windows 365 Boot」、「Windows 365 Offline」などを告知
2022年4月8日 16:33
米Microsoftは4月5日（現地時間）、「Windows Powers the Future of Hybrid Work」と題するバーチャルイベントを開催。「Windows 365」の新機能を発表した。
「Windows 365」クラウドPCは、同社のクラウドサービス「Azure」で動作するパーソナルなWindows 10/11仮想環境をローカルデバイスへ安全にストリーミング提供するサービス。今後のアップデートでは、クラウドとローカルの垣根を取り払う一連の新機能が計画されている。
Windows 365 app
「Windows 365 app」は、タスクバーや［スタート］メニューから「Windows 365」へのダイレクトなパスを提供する。アプリはそれぞれに合わせてカスタマイズ可能で、ローカルアプリを利用しているのと変わらない体験が得られる。
この機能は、今後リリースされるWindows 11にプリインストールされる。また、IT管理者がWindows 10環境に展開することも可能。機能を初めて利用する際は、ヒントやチュートリアルを実施できる。
Windows 365 Switch
「Windows 365 Switch」は、ローカルPCで仮想デスクトップを切り替える感覚でクラウドPCのデスクトップにアクセスできるようにした機能だ。キーボードやマウスだけでなく、スワイプジェスチャーによる切り替えにも対応しており、ローカルデスクトップとクラウドデスクトップのシームレスな切り替えを実現する。
Windows 365 Boot
「Windows 365 Boot」は、クラウドデスクトップをデバイスのプライマリWindowsエクスペリエンスとして指定できるようにする機能。つまり、デバイスへ電源を投入し、固有のIDで「Windows Hello」認証をパスすると、ローカルデスクトップの代わりにクラウドデスクトップへ直接アクセスできる。
同社は共有デバイスに最適なソリューションであるとしている。
Windows 365 Offline
これらのローカル・クラウドのハイブリッド運用を支える技術として、同社が実現に取り組んでいるのが「Windows 365 Offline」だ。これはインターネット接続が失われてもそのまま作業を続け、接続が回復したときにその間の作業をクラウドとシームレスに同期するというもので、旅行中やインターネット接続の安定していない環境に最適だ。これにはオフライン環境でもクラウドデスクトップで作業できるようにキャッシュする技術も含まれる。
