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Windows 11のプレビューパッチに問題、セーフモードでシェルがクラッシュして画面がちらつく

ロールバックシステムで対処済み

Microsoftのドキュメントサイトにおけるアナウンス

 米Microsoftは4月29日(現地時間)、2022年4月のプレビュー更新プログラム「KB5012643」を適用したWindows 11環境で、セーフモードで起動した場合に画面がちらつく問題が発生していることを明らかにした。

 同社によると、この問題はデバイスを「ネットワークなしのセーフモード」オプションで起動した場合に発生する。「エクスプローラー」や[スタート]画面、タスクバーなど、「explorer.exe」に依存しているコンポーネントが影響を受け、表示が安定しない場合があるという。問題が発生したデバイスには、「Winlogon」をソースとして「シェルが予期せず停止し、explorer.exe が再起動されました」というWindowsイベントログが記録される。

 影響するプラットフォームは、クライアントOSの「Windows 11 バージョン 21H2」のみ。サーバーOSには影響しない。回避策としては、「ネットワークなしのセーフモード」以外のセーフモードを選択する方法が案内されている。

 この問題は「KIR」(Known Issue Rollback)と呼ばれるロールバックシステムで対処されるとのことで、組織で集中管理されていない一般的な環境であれば、解決策が24時間以内に自動で適用される。Windowsデバイスを再起動すると、解決策がより早く適用されることがあるので、急いでいる場合は試してみるとよいだろう。

 組織で集中管理されているデバイスの場合は、特別なグループポリシーをインストール・設定することで解決できる。グループポリシーは同社のドキュメントサイトより、MSI形式で入手可能だ。