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Windows 11のセーフモードで発生していた表示の問題は解決
5月のセキュリティパッチ「KB5013943」の適用を。ただし、付随の問題には注意
2022年5月16日 11:30
米Microsoftは5月13日(現地時間)、Windows 11のセーフモードで発生していた表示の問題が解決されたと発表した。
この問題はデバイスを「ネットワークなしのセーフモード」オプションで起動した場合にシェルがクラッシュし、「エクスプローラー」や[スタート]画面、タスクバーなど、「explorer.exe」に依存しているコンポーネントの表示が安定しないというもの。問題が発生したデバイスには、「Winlogon」をソースとして「シェルが予期せず停止し、explorer.exe が再起動されました」というWindowsイベントログが記録される。
この問題は2022年4月のプレビュー更新プログラム「KB5012643」を適用したWindows 11環境で発生し、ロールバックシステム「KIR」で応急措置が施されていたが、2022年5月の月例セキュリティ更新プログラム「KB5013943」で最終的に解決された。クライアントOSにのみ影響し、サーバーOSには影響しない。
ただし、「KB5013943」では以下の問題が確認されているので注意したい。
- 一部で「.NET Framework」を利用するアプリが起動しなくなる(回避策あり)
- 「Direct3D 9」を利用する一部のアプリが予期せず終了したり、断続的に問題が発生する(KIRで対処済み)
- ドメインコントローラーにパッチをインストールすると、一部のサービスのサーバーまたはクライアントで認証エラーが表示される(軽減策あり)