ニュース
特定GPUで「Direct3D 9」アプリにトラブル ~Windows 10/11のパッチを適用した環境で
ロールバックシステムで対処済み
2022年5月11日 11:00
米Microsoftは5月10日(現地時間)、一部の「Direct3D 9」アプリが特定のGPUで問題を引き起こすことを明らかにした。2022年4月のプレビュー更新プログラム(KB5011831)を適用した以下のWindows 10/11で発生する。サーバーOSには影響しない。
- Windows 11 バージョン 21H2
- Windows 10 バージョン 21H2
- Windows 10 バージョン 21H1
- Windows 10 バージョン 20H2
同社によると、当該の環境では「Direct3D 9」を利用する一部のアプリが予期せず終了したり、断続的に問題が発生する場合がある。その場合、イベントログには障害モジュール「d3d9on12.dll」と例外コード「0xc0000094」が記録される。
この問題は「KIR」(Known Issue Rollback)と呼ばれるロールバックシステムで対処されるとのことで、組織で集中管理されていない一般的な環境であれば、解決策が24時間以内に自動で適用される。Windowsデバイスを再起動すると、解決策がより早く適用されることがあるので、急いでいる場合は試してみるとよいだろう。
組織で集中管理されているデバイスの場合は、特別なグループポリシーをインストール・設定することで解決できる。グループポリシーは同社のドキュメントサイトより、MSI形式で入手可能。バージョンによってグループポリシーは別となっているので注意したい。