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「Visual Studio Code」がブラケットペアの色付けをデフォルト有効化 ~2022年4月更新
[エクスプローラー]ビューにおけるファイルの入れ子やMarkdown機能の強化なども
2022年5月9日 16:31
米Microsoftは5月6日(現地時間)、コードエディター「Visual Studio Code」の2022年4月アップデート(v1.67)を正式公開した。ファイルの入れ子やブラケットペアの色付けといった新機能が追加されている。
[エクスプローラー]ビューにおけるファイルの入れ子
[エクスプローラー]ビューでは、名前に基づく関連ファイルの入れ子がサポートされた。
たとえばTypeScriptファイル「File.ts」があり、トランスパイルによってJavaScriptファイル「File.js」とそれをミニファイ(転送量削減のために動作はそのままソースコードをできるだけ小さくすること)した「File.min.js」が生成される場合、「File.ts」を親としてその配下に「File.js」と「File.min.js」がツリー表示される。
これは「Visual Studio」などでも採用されており、関連するファイルがひとまとめになってプロジェクトのファイル・フォルダー構造を把握しやすくなる効果がある。挙動が気に入らなければ、オプション(explorer.fileNesting)でカスタマイズすることも可能だ。
ブラケットペアの色付け
2021年8月アップデート(v1.60)で導入されたブラケット(括弧)のペアを色分けする機能が、今回のアップデートでデフォルト有効化された。わざわざサードパーティー製の拡張機能を追加しなくても、対応する括弧をわかりやすくカラーリングすることが可能。
Markdown機能の強化
また、Markdownドキュメントにもいくつのかの改善が盛り込まれている。
まず、[Shift]キーを押しながらファイルをドラッグ&ドロップすることで、ドキュメントへ手軽にリンクを挿入できるようになった。これは[エクスプローラー]ビューからだけでなく、Webブラウザーから直接行うことも可能。画像ファイルだと判断されれば、自動でファイルリンクから画像タグへ変換される。
次に[すべての参照を検索](Find All Reference)機能がMarkdownドキュメントでも利用できるようになった。ワークスペース内のヘッダー、ファイル参照、URLをまとめて探し出すことができる。
そのほかにも、ヘッダーの名前を変更するコマンドを追加。これを使えば、リネームされたヘッダーへのリンクもすべて更新できる。ファイル名や参照リンクの一括変更も可能だ。
その他の改善
そのほかにも、以下の改善が加えられた。
- 設定エディターにフィルターボタンを追加
- インレイヒントを[Ctrl]+[Alt]キーでトグル(表示/非表示の切り替え)
- Java拡張機能の更新:インレイヒントおよび遅延変数解決をサポート
「Visual Studio Code」は、Windows/macOS/Linuxで動作する高機能なコードエディター。JavaScript、TypeScript、Node.jsを組み込みでサポートし、強力なコーディング支援・デバッグ・統合ターミナル機能を提供するほか、言語サーバー対応の拡張機能を追加することで、幅広いプログラミング言語に対応できるのが特徴。現在、本ソフトの公式サイトから無償でダウンロードできる。また、Windows 10/11ならば「ストア」アプリ(Microsoft Store)からインストールすることも可能。すでに利用している場合は、アプリの自動更新機能を用いてアップデートできる。
ソフトウェア情報
- 「Visual Studio Code」Windows向け安定版
- 【著作権者】
- Microsoft Corporation
- 【対応OS】
- 64bit版を含むWindows 7以降
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.67(22/05/06)