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セットアップできない問題を解決した「Wireshark 3.6.5」 ~32bit版Windows環境のサポートはあと2年

オープンソースのパケット取得・解析ツール

「Wireshark」v3.6.5が公開

 オープンソースのネットワークプロトコルアナライザー「Wireshark」の最新安定版「Wireshark 3.6.5」が、5月5日(協定世界時、以下同)に公開された。「Wireshark 3.6.4」(4日リリース)をWindows環境にインストールできない問題が解決されている。

 開発チームによると「Wireshark 3.6.4」からビルドに「Visual Studio 2022」を利用するようになったが、それに含まれる「Visual C++ 再頒布可能パッケージ」の名前が微妙に変わっていた(vc_redist.x64.exe→vcredist_x64.exe)という。そのため、このパッケージを正常にインストールできていなかったようだ。

 「Wireshark 3.6.5」における変更はこれだけで、「Wireshark 3.6.4」における変更も不具合への対処が中心。セキュリティ関連の修正はアナウンスされていない。

 「Wireshark」は、Windows/Mac/Linuxなどをサポートするクロスプラットフォーム対応のネットワークプロトコルアナライザー。ネットワークに流れるさまざまなパケットを採取し、情報をリアルタイムで表示したり、ログファイルを解析・調査できる。Windows版の対応OSはWindows 8.1/Server 2012以降で、現在公式サイト「wireshark.org」から無償でダウンロード可能。窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。

 なお、「Wireshark 3.6」系統は32bit版Windowsをサポートする最後のバージョンになるとのこと。nされており、それ以降は32bit環境で利用できなくなるので注意したい。そのほかにも「Red Hat Enterprise Linux 7」「SUSE Linux Enterprise Server 12」のサポート終了が予定されている。

ソフトウェア情報

「Wireshark」Windows向け安定版
【著作権者】
Gerald Combs and contributors
【対応OS】
Windows 8.1/Server 2012以降
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
3.6.5(22/05/05)