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「秀丸メール」v7.12 ~怪しい添付ファイルをサンドボックスで開く安全機能が強化

「Microsoft Office」ファイルは「OneDrive」にアップロードして開けるように

「秀丸メール」v7.12

 (有)サイトー企画は6月9日、メールソフト「秀丸メール」の最新版v7.12を正式公開した。本バージョンでは、添付ファイルをシステムと隔離された環境(サンドボックス)で開く機能を強化。「Microsoft Office」を「OneDrive」にアップロードして、Webブラウザーで閲覧する機能が導入された。「Word」や「Excel」のファイルを安全に開くことができる。

 この機能は、添付ファイルの右クリックメニューから利用可能。初回利用時に「Microsoft アカウント」でOAuthログインの設定を行うと、次回からは「OneDrive」経由でファイルを閲覧できる。同社によると、暗号化ZIPファイルに含まれる「Office」ファイルにも対応しているとのこと。

添付ファイルの右クリックメニューから[サンドボックス内で安全に開く]コマンドを実行
「Microsoft Office」ファイルであれば「OneDrive」へのアップロードを試みる
「Microsoft アカウント」でOAuthログインの設定を行う

 なお、それ以外のファイルは「Windows サンドボックス」で開かれる。Windows 10以降かつ「Pro」エディション以上で利用可能だ。

 そのほかにも、個人の「Microsoft アカウント」を用いた「outlook.com」(Hotmail)への接続(OAuth認証とMicrosoft Graph API)もサポートされた。ただし、一部のユーザーでは失敗するケースもある模様。これは「outlook.com」側での対応が完了していないためとみられており、Microsoftによる対応を待つ必要がある。

 「秀丸メール」は、定番のテキストディタ―「秀丸エディタ」相当のテキスト編集機能を組み込んだメールアプリ。メールの編集や閲覧が「秀丸エディタ」と同じ感覚で行えるのが最大の特徴だ。価格2,200円(税込み)のシェアウェアだが、「秀丸エディタ」のユーザーは無償で利用可能。現在、同社のWebサイトや窓の杜ライブラリからダウンロードできる。Windows 10/11専用のストアアプリ版も用意されており、「Microsoft Store」から価格2,200円(税込み)で購入できる。

ソフトウェア情報

「秀丸メール」
【著作権者】
(有)サイトー企画
【対応OS】
64bit版を含むWindows 2000/XP/Server 2003/Vista/7/8/8.1/10
【ソフト種別】
シェアウェア(税込み2,200円。「秀丸エディタ」のユーザーは無償で利用可能)
【バージョン】
7.12(22/06/09)