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「秀丸メール」に添付ファイルを「Windows サンドボックス」で開く機能が追加

信頼できない送信元の添付ファイルも手軽かつ安全に開ける

「秀丸メール」v7.11

 (有)サイトー企画は3月9日、メールソフト「秀丸メール」の最新版v7.11を公開した。本バージョンでは、添付ファイルを「Windows サンドボックス」で開く機能が追加されている。

 「Windows サンドボックス」は、Windows 10以降のPro/Enterprise/Educationエディションに標準搭載されている、システムから隔離された実験環境だ。信頼できない相手やWebサイトから入手したファイルが万が一マルウェアであっても、実際に使用しているシステムに影響が出ない。

 通常であれば、エクスプローラー上などでファイルをコピーし、別途起動した「Windows サンドボックス」内にペーストして利用する。しかし最新版の「秀丸メール」では、添付ファイルを開こうとすると現れるダイアログボックスで[サンドボックス内で安全に開く]ボタンを押せば、そのファイルが保存された状態で「Windows サンドボックス」を起動可能だ。

添付ファイルを開こうとすると現れるダイアログボックスで[サンドボックス内で安全に開く]ボタンを押すと……
そのファイルが保存された状態で「Windows サンドボックス」が起動する

 なお、OSの初期状態では「Windows サンドボックス」がアクティブになっていないので、「秀丸メール」の[サンドボックス内で安全に開く]ボタンもグレイアウトしていて利用できない。利用するには「設定」アプリの[アプリ]-[オプション機能]画面で[Windows のその他の機能]をクリックし、[Windows の機能]ダイアログボックスから「Windows サンドボックス」を有効化して再起動しておく必要がある。コマンドで有効化する方法も用意されているので、詳しくは上記記事を参照してほしい。

[アプリ]-[オプション機能]画面で[Windows のその他の機能]をクリック
[Windows の機能]ダイアログボックスから「Windows サンドボックス」を有効化

 「秀丸メール」は価格2,200円(税込み)のシェアウェアだが、「秀丸エディタ」のユーザーは無償で利用可能。現在、同社のWebサイトや窓の杜ライブラリからダウンロードできる。Windows 10以降用のストアアプリ版も用意されており、「Microsoft Store」から価格2,200円(税込み)で購入できる。

ソフトウェア情報

「秀丸メール」
【著作権者】
(有)サイトー企画
【対応OS】
64bit版を含むWindows 2000/XP/Vista/7/8/8.1/10/11およびWindows Server 2003/2003 R2/2008/2008 R2/2012/2012 R2/2016/2019
【ソフト種別】
シェアウェア(税込み2,200円。「秀丸エディタ」のユーザーは無償で利用可能)
【バージョン】
7.11(22/03/09)