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クライアント証明書スイッチャーを追加した「Microsoft Edge 103」が正式版に

CVE番号ベースで11件の脆弱性にも対処。最大深刻度は「Critical」

「Microsoft Edge」v103.0.1264.37

 米Microsoftは5月31日(現地時間)、デスクトップ向け「Microsoft Edge」の最新安定(Stable)版v103.0.1264.37を公開した。メジャーバージョンアップとなる「Edge 103」だが、機能面の変更はあまり多くない。クライアント証明書スイッチャーが搭載されたことを除けば、エンタープライズ向けにいくつかのポリシーが追加されたのみだ。

 クライアント証明書スイッチャーはHTTP証明書認証を必要とするサイトで、Webブラウザーが記憶している証明書を消して、再度証明書ピッカーにアクセスするための機能だ。わざわざ「Edge」を終了させなくても、クライアント証明書を切り替えることができる。

クライアント証明書スイッチャーを追加

 脆弱性の修正は、CVE番号ベースで11件。「Google Chrome 103」における変更とほぼ共通(最大深刻度は「Critical」)だが、以下の2件は「Edge」独自の問題だ(括弧内は深刻度の評価)。

 デスクトップ版「Microsoft Edge」はWindows/Mac/Linuxに対応しており、現在公式サイトから無償でダウンロード可能。すでに「Edge」を利用中の場合は、自動で更新されるため何もする必要はない。手動で更新したい場合は、画面左上の[設定など](…)メニューから[ヘルプとフィードバック]-[Microsoft Edge について]画面(edge://settings/help)へアクセスするとよい。すぐにアップデートを受け取れない場合もあるので、その場合は時間をおいて再度試してみてほしい。