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Androidにリモートコード実行の脆弱性 ~2022年7月のセキュリティ更新が公表

最大深刻度は「Critical」

Androidにセキュリティアップデート

 米Googleは7月6日(現地時間)、Android OSの月例セキュリティ情報を発表した。今回公表された脆弱性の内容は、少なくとも1カ月前にパートナーへ通知済み。デバイスメーカーからアップデートが提供されたら、できるだけ早めに適用しておきたい。

セキュリティ更新プログラムレベル「2022-07-01」

 Android OSのセキュリティ更新プログラムには「2022-07-01」と「2022-07-05」という2つのセキュリティレベルがあり、「2022-07-01」は対応に時間のかかるカーネルコンポーネントや特定ベンダー向けの一部修正を省いたサブセットとなっている。対応に時間がかかる問題を後回しにして、アップデートを迅速にユーザーへ提供できるように配慮したものだ。

 「2022-07-01」は以前に修正された問題に加え、新たにフレームワークで2件、システムで9件の脆弱性が修正された。

 なかでもシステムコンポーネントにおける修正には、深刻度「Critical」の脆弱性が2件含まれている。追加の実行権限を必要とせずにリモートでコードが実行される可能性があるため、できるだけ早い対応が必要だ。

 なお、メディアフレームワークの脆弱性(CVE-2022-20228)は「GooglePlay」システムのアップデート経由でも対処されるとのこと。情報漏洩につながる恐れがあり、深刻度は「High」と評価されている。

セキュリティ更新プログラムレベル「2022-07-05」

 「2022-07-05」はすべての問題に対処した完全版で、「2022-07-01」の問題に加えフレームワークで1件、カーネルコンポーネントで2件、Imagination Technologiesのコンポーネントで2件、MediaTekのコンポーネントで7件、Unisocのコンポーネントで4件、Qualcommのコンポーネントで2件の脆弱性が解決されている。Qualcommコンポーネントの脆弱性(CVE-2022-22096)は深刻度が「Critical」と評価されており、警戒が必要だ。

 また、Qualcommのクローズドソースコンポーネントでも多くの問題が修正されている。