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Androidにリモートコード実行の脆弱性が複数 ~Googleが2022年6月セキュリティ更新を発表

最大深刻度は「Critical」

Androidにセキュリティアップデート

 米Googleは6月6日(現地時間)、Android OSの月例セキュリティ情報を発表した。今回公表された脆弱性の内容は、少なくとも1カ月前にパートナーへ通知済み。デバイスメーカーからアップデートが提供されたら、できるだけ早めに適用しておきたい。

セキュリティ更新プログラムレベル「2022-06-01」

 Android OSのセキュリティ更新プログラムには「2022-06-01」と「2022-06-06」という2つのセキュリティレベルがあり、「2022-06-01」は対応に時間のかかるカーネルコンポーネントや特定ベンダー向けの一部修正を省いたサブセットとなっている。対応に時間がかかる問題を後回しにして、迅速にユーザーへアップデートを提供できるように配慮したものだ。

 「2022-06-01」は以前に修正された問題に加え、新たにフレームワークで5件、メディアフレームワークで1件、システムで16件の脆弱性が修正された。

 なかでもシステムコンポーネントにおける修正には、深刻度「Critical」の脆弱性が3件含まれている。追加の実行権限を必要とせずにリモートでコードが実行される問題も含まれており、できるだけ早い対処が必要だ。

 また、メディアフレームワークの脆弱性(CVE-2022-20130、Critical)もリモートでコードが実行になる危険なもので、注意が必要。「GooglePlay」システムのアップデート経由でも対処される。

セキュリティ更新プログラムレベル「2022-06-06」

 「2022-06-06」はすべての問題に対処した完全版で、「2022-06-01」の問題に加えカーネルコンポーネントで6件、MediaTekのコンポーネントで1件、Unisocのコンポーネントで1件、Qualcommのクローズドソースコンポーネントで10件の脆弱性が解決されている。Unisocのモデムで対処された脆弱性(CVE-2022-20210)は、深刻度が「Critical」と評価されており警戒が必要。