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2022年11月のAndroidセキュリティ更新が発表 ~Qualcomm製品に深刻度「Critical」の脆弱性

アップデートが提供されたら、できるだけ早めの適用を

Androidにセキュリティアップデート

 米Googleは11月7日(現地時間)、Android OSの月例セキュリティ情報を発表した。今回公表された脆弱性の内容は、少なくとも1カ月前にパートナーへ通知済み。デバイスメーカーからアップデートが提供されたら、できるだけ早めに適用しておきたい。

セキュリティ更新プログラムレベル「2022-11-01」

 Android OSのセキュリティ更新プログラムには「2022-11-01」と「2022-11-05」という2つのセキュリティレベルがあり、「2022-11-01」は対応に時間のかかるカーネルコンポーネントや特定ベンダー向けの一部修正を省いたサブセットとなっている。対応に時間がかかる問題を後回しにして、迅速にユーザーへアップデートを提供できるように配慮したものだ。

 「2022-11-01」は以前に修正された問題に加え、新たにフレームワークで7件、複数のコンポーネントで1件、システムで9件の脆弱性が修正された。

 これらの問題のうち、もっとも深刻なものはフレームワークにおける欠陥で、追加の実行権限を必要とせず、ローカル権限昇格につながる可能性がある

 なお、メディアフレームワークコンポーネントの脆弱性(CVE-2022-2209)とWi-Fiの脆弱性(CVE-2022-20463)の修正は、「GooglePlay」システムのアップデートを介した配信も行われているとのこと。

セキュリティ更新プログラムレベル「2022-11-05」

 「2022-11-05」はすべての問題に対処した完全版で、「2022-11-01」での修正に加えてImagination Technologiesのコンポーネントで2件、MediaTekのコンポーネントで2件、Unisocのコンポーネントで9件、Qualcommのコンポーネントで3件の脆弱性が解決された。Qualcommのクローズドソースコンポーネントでも「Critical」と評価された脆弱性を1件含む、多くの問題が修正されている。