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Androidに深刻度「Critical」の脆弱性 ~2022年10月のセキュリティ更新

アップデートが提供されたら、できるだけ早めの適用を

Androidにセキュリティアップデート

 米Googleは10月3日(現地時間)、Android OSの月例セキュリティ情報を発表した。今回公表された脆弱性の内容は、少なくとも1カ月前にパートナーへ通知済み。デバイスメーカーからアップデートが提供されたら、できるだけ早めに適用しておきたい。

セキュリティ更新プログラムレベル「2022-10-01」

 Android OSのセキュリティ更新プログラムには「2022-10-01」と「2022-10-05」という2つのセキュリティレベルがあり、「2022-10-01」は対応に時間のかかるカーネルコンポーネントや特定ベンダー向けの一部修正を省いたサブセットとなっている。対応に時間がかかる問題を後回しにして、迅速にユーザーへアップデートを提供できるように配慮したものだ。

 「2022-10-01」は以前に修正された問題に加え、新たにフレームワークで6件、メディアフレームワークで2件、システムで7件の脆弱性が修正された。

 なかでもフレームワークコンポーネントにおける情報漏洩の欠陥(CVE-2022-20419)は深刻度が「Critical」と評価されており、警戒が必要。ローカル特権昇格により、本来取得できないはずの機密データが盗み取られる可能性がある。

 なお、今月は「GooglePlay」システムのアップデートを経由したセキュリティ修正の配信はない。

セキュリティ更新プログラムレベル「2022-10-05」

 「2022-10-05」はすべての問題に対処した完全版で、「2022-10-01」での修正に加えてカーネルで4件、カーネルコンポーネントで1件、Imagination Technologiesのコンポーネントで3件、MediaTekのコンポーネントで2件、Unisocのコンポーネントで11件、Qualcommのコンポーネントで5件の脆弱性が解決された。Qualcommのクローズドソースコンポーネントでも多くの問題が修正されている。

 Qualcomm関連には「Critical」と評価された脆弱性の修正も含まれるので注意したい。