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マージエディターやMarkdown対応を強化 ~「Visual Studio Code」v1.73が正式公開

検索フォルダーの包含・除外機能も

「Visual Studio Code」v1.73

 米Microsoftは11月2日(現地時間)、コードエディター「Visual Studio Code」の2022年10月アップデート(v1.73)を正式公開した。今月のアップデートでも、多くの機能改善が行われている。

アクセシビリティ

 オーディオキューが拡張され、タスクが完了・失敗したときとターミナルでクイックフィックスが利用可能なときにもサウンドを鳴らせるようになった。

ワークベンチ

 [ファイル]ビューで検索する際、ツリービューに含めるフォルダー・除外するフォルダーをすばやく指定できるようになった。

[ファイル]ビューで検索する際、ツリービューに含めるフォルダー・除外するフォルダーをすばやく指定できるように

 また、「コマンドセンター」の上部に新しいセクションが追加され、ファイルへの移動やコマンドの実行などの方法が表示されるようになった。ここにはキーバインドのヒントも含まれているため、慣れれば「コマンドセンター」を介さず、キーボードショートカットだけでこれらの操作を行うことができる。

「コマンドセンター」の上部に新しいセクションが追加

 なお、「コマンドセンター」は既定でタイトルバーに表示されない。設定画面やタイトルバーの右クリックメニューから有効化する必要がある。

マージ エディター

 「Git」の競合(コンフリクト)を解消するときに役立つマージ エディターにも、いくつかの新機能と改善が盛り込まれている。

  • [Accept Incoming]と[Accept Current]の両方を同時に選択可能に。文字レベルでの修正をせずとも競合を解決できるときは[Accept Combination]が利用できる
  • IncomingとCurrentの差分を見やすく表示するベースビュー
  • 競合解決処理に特化した新しい差分アルゴリズム
  • 競合カウンターをクリックして、次の未処理の競合にジャンプ

そのほかの改善

 Markdownではファイルの移動・名前変更で画像リンクを更新する機能が追加された。リンクが誤って破壊されるトラブルを自動で解決してくれる。ファイルピッカーでリンクやファイルを挿入する機能、未使用または重複したリンク定義を警告する機能なども追加されている。

 「Visual Studio Code」は、Windows/macOS/Linuxで動作する高機能なコードエディター。JavaScript、TypeScript、Node.jsを組み込みでサポートし、強力なコーディング支援・デバッグ・統合ターミナル機能を提供するほか、言語サーバー対応の拡張機能を追加することで、幅広いプログラミング言語に対応できるのが特徴。

 現在、本ソフトの公式サイトから無償でダウンロードできる。また、Windows 10/11ならば「ストア」アプリ(Microsoft Store)からインストールすることも可能。すでに利用している場合は、アプリの自動更新機能を用いてアップデートできる。

ソフトウェア情報

「Visual Studio Code」Windows向け安定版
【著作権者】
Microsoft Corporation
【対応OS】
64bit版を含むWindows 8/10/11
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.73(22/10/02)