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「Visual Studio Code」v1.74はUI・開発・デバッグなど随所で使いやすさを改善
[エクスプローラー]ビューで自動展開するツリーをユーザー側でカスタマイズ可能に
2022年12月8日 14:27
米Microsoftは12月8日(現地時間)、コードエディター「Visual Studio Code」の2022年11月アップデート(v1.74)を正式公開した。年内の最終リリースとなる。
ユーザーインターフェイスの改善
ユーザーインターフェイス関連では、[エクスプローラー]ビューで自動展開するツリーをユーザー側でカスタマイズできるようになったのが目玉。一部では要望の多かった機能で、実装を提案するイシューでも多くの賛成票が投じられている。
自動展開の除外(explorer.autoRevealExclude)は、パスを「glob」パターンで指定する。初期設定では「Node」モジュールと「Bower」コンポーネントが指定されており、標準では自動展開されないようになっている。
{
"explorer.autoRevealExclude": {
"**/node_modules": true,
"**/bower_components": true
}
}
また、ビューごとに状態バッジの表示・非表示を切り替えられるようになった。新着情報の件数など、アイコンにバッジがついているのが煩わしく感じるときは、それを隠しておくことができる。
JavaScript関連の改善
「Visual Studio Code」v1.74には「TypeScript 4.9」が同梱されており、自動アクセサーや「satisfies」オペレーターなどの新しい言語機能が利用できる。
また、JavaScriptデバッガーで「console.profile」がサポートされた。デバッガーでこれを複数回実行すると、その間のCPUプロファイルが収集される。結果ファイルはワークスペースフォルダーに保存され、「Visual Studio Code」内蔵のプロファイルビューワーで表示可能。
そのほかにも「return」キーワードで[定義へ移動]コマンドが利用できるようになった。関数の先頭にすばやくジャンプできて便利。
そのほかの変更
そのほかにもさまざまな改善が盛り込まれている。プレビュー版では待望のプロファイル機能がテストされるほか、「Electron」サンドボックスを有効にする試みも進められている。
- マージエディターのアンドゥ・リドゥ
- 安全でないリポジトリを管理するコマンド。所有者でないフォルダーに対する「Git」操作を防止
- ノートブックと差分表示でオーディオキューをサポート。さまざまなイベントで通知音を鳴らせる
- Dev ContainerにおけるGPU対応
「Visual Studio Code」は、Windows/macOS/Linuxで動作する高機能なコードエディター。JavaScript、TypeScript、Node.jsを組み込みでサポートし、強力なコーディング支援・デバッグ・統合ターミナル機能を提供するほか、言語サーバー対応の拡張機能を追加することで、幅広いプログラミング言語に対応できるのが特徴。
現在、本ソフトの公式サイトから無償でダウンロードできる。また、Windows 10/11ならば「ストア」アプリ(Microsoft Store)からインストールすることも可能。すでに利用している場合は、アプリの自動更新機能を用いてアップデートできる。
ソフトウェア情報
- 「Visual Studio Code」Windows向け安定版
- 【著作権者】
- Microsoft Corporation
- 【対応OS】
- 64bit版を含むWindows 8/10/11
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.74(22/12/08)