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「Visual Studio Code」にプロファイル機能、職場・自宅で設定を切り替え可能

ほかにもさまざまな改善を施した2023年1月アップデート(v1.75)がリリース

「Visual Studio Code」v1.75

 米Microsoftは2月3日(日本時間)、コードエディター「Visual Studio Code」の2023年1月アップデート(v1.75)を正式公開した。今年最初のリリースで、イシューとプルリクエストの棚卸しが行われたほか、いくつかの新機能が導入されている。

 なかでも目玉は、拡張機能や設定、ショートカットなどをひとまとめにした「プロファイル」が一般提供されたことだろう。たとえば職場での利用と趣味での開発でプロファイルを分け、状況に応じて切り替えて使うことが可能。人前でデモンストレーションを行うことの多い開発者ならば、デモ専用のプロファイルを作成しておくことで、外部に見せてはいけない要素が漏れてしまうトラブルを未然に防げる。

職場・自宅で設定を切り替えられる「プロファイル」機能

 また、プロファイルをエクスポート・インポートすることも可能。自分のお気に入りの環境を保存しておくのはもちろん、社内推奨の設定、ハッカソンや講義に用いるプロファイルを事前に準備しておけば、環境構築の手間が省けて便利だ。まだ「GitHub Codespaces」のようなリモートシナリオでは機能しないが、将来的にはカバーされるとのことなので期待したい。

 そのほかにも、レイアウトのコーナーをドラッグすることで複数のビューをまとめてリサイズしたり、ツリービューで以前の検索をすばやく再実行できるようになるなど、細部の使い勝手が改善された。既存の「Dark+」と「Light+」テーマを改善した「V2」テーマも実験的に導入されている。

既存のライト・ダークモードを改善した「V2」テーマ

 統合ターミナルではリンクの検出が強化され、従来では見逃されていたエッジケースでもリンクが機能するようになった。[Shift]キーを押しながらファイルをドラッグしたり、ターミナルのコマンドボタンをカスタムしたり、セキュリティ問題の影響で一度削除された「Cygwin」シェルの検出を改善して再実装するといった改善も施されている。

コマンドボタンの右クリックメニューで常に表示するコマンドをカスタマイズ。待望の表示クリアコマンドも追加された

 「Visual Studio Code」は、Windows/macOS/Linuxで動作する高機能なコードエディター。JavaScript、TypeScript、Node.jsを組み込みでサポートし、強力なコーディング支援・デバッグ・統合ターミナル機能を提供するほか、言語サーバー対応の拡張機能を追加することで、幅広いプログラミング言語に対応できるのが特徴。

 現在、本ソフトの公式サイトから無償でダウンロードできる。また、Windows 10/11ならば「ストア」アプリ(Microsoft Store)からインストールすることも可能。すでに利用している場合は、アプリの自動更新機能を用いてアップデートできる。

ソフトウェア情報

「Visual Studio Code」Windows向け安定版
【著作権者】
Microsoft Corporation
【対応OS】
64bit版を含むWindows 8/10/11
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.75(23/02/03)