プロファイル機能の使い勝手を改善した「Visual Studio Code」v1.76がリリース

「Visual Studio Code」v1.76

　米Microsoftは3月2日（日本時間）、コードエディター「Visual Studio Code」の2023年2月アップデート（v1.76）を正式公開した。前バージョンで導入されたプロファイル機能がブラッシュアップされ、使いやすくなっている。

　プロファイルは、複数の「Visual Studio Code」設定を切り替えられるようにする機能。設定の他にも拡張機能やキーバインドといった一連のカスタマイズを保存し、ワークフローやプロジェクトに応じて使い分けることもできる。エクスポートとインポートも簡単で、プロファイルをデバイス間で同期したり、チームメイトと共有することもできる。

　本バージョンでは、画面左下の設定アイコンにプロファイルの頭2文字が表示されるようになり、現在利用中のプロファイルを一目で見分けられるようになった。「コマンド パレット」（［Ctrl］＋［Shift］＋［P］キー）からコマンドでプロファイルを切り替えることも可能。リモート開発の拡張機能を含むプロファイルを作成・カスタマイズし、リモート開発ワークスペースでプロファイルを切り替える機能も追加された。

設定アイコンにプロファイルの頭2文字が表示されるように

「コマンド パレット」でプロファイルを切り替え

　ユーザーインターフェイス面では、［エクスプローラー］ビューを自由に移動できるようになったのが大きな変更点。セカンダリサイドバーやパネルなど、好みの位置にレイアウトできる。アクセシビリティも強化され、新しいオーディオキューが追加されたほか、統合ターミナルのスクリーンリーダーモードが改善されている。

　そのほかの主な変更は、以下の通り。

• ノートブックカーネルのMRU（最近使用された順）リスト
• Markdownヘッダーリンクの提案
• リモート開発のユーザビリティを強化。新しいキーボードショートカットやオプションの合理化
• 拡張機能ストアの検索を改善
• 「Jupyter IPyWidgets 8」のサポート
• Pythonの「pytest」入力補完（IntelliSense）

　なお、本バージョンは「OS X 10.11 El Capitan」「macOS 10.12 Sierra」をサポートする最後のバージョンとなる。今後も「Visual Studio Code」を使い続けるには、OSのアップグレードが必要だ。

　「Visual Studio Code」は、Windows/macOS/Linuxで動作する高機能なコードエディター。JavaScript、TypeScript、Node.jsを組み込みでサポートし、強力なコーディング支援・デバッグ・統合ターミナル機能を提供するほか、言語サーバー対応の拡張機能を追加することで、幅広いプログラミング言語に対応できるのが特徴。

　現在、本ソフトの公式サイトから無償でダウンロードできる。また、Windows 10/11ならば「ストア」アプリ（Microsoft Store）からインストールすることも可能。すでに利用している場合は、アプリの自動更新機能を用いてアップデートできる。