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アクセシビリティの改善を進めた「Visual Studio Code」2023年3月アップデート(v1.77)

「Visual Studio Code」でRuby開発を行うためのチュートリアルも追加

「Visual Studio Code」v1.77

 米Microsoftは3月31日(日本時間)、コードエディター「Visual Studio Code」の2023年3月アップデート(v1.77)を正式公開した。現在、本ソフトの公式サイトから無償でダウンロード可能。また、Windows 10/11ならば「ストア」アプリ(Microsoft Store)からもインストールできる。すでに利用している場合は、アプリの自動更新機能を用いてアップデート可能。

 「Visual Studio Code」は、Windows/macOS/Linuxで動作する高機能なコードエディター。Web標準技術で構築されており、Webブラウザーでも動作する。強力なコーディング支援・デバッグ・統合ターミナル機能を提供するほか、言語サーバー(Language Server)対応の拡張機能を追加することで幅広いプログラミング言語に対応できるのが特徴だ。

 最新版となるv1.77では、アクセシビリティを改善。ホバーコントロールへのナビゲーションや通知へのリアクション、「固定スクロール」(Sticky Scroll)などにキーボードショートカットが割り当てられ、操作性が向上した。身体にハンディキャップを抱える人にはもちろん、健常者にとってもありがたい改善だ。

 また、「GitHub」リポジトリで作業している際、エディターの端からアクティブな行や選択範囲のディープリンクをコピーできるようになった。これはWeb版(vscode.dev)でとくに有用。デスクトップでも「GitHub Pull Requests and Issues」拡張機能をインストールしていれば、「GitHub」のパーマリンクやHEADリンクを作成できる。

 そのほかにも、保存時にノートブックのセルを自動でフォーマットする機能や、TypeScript/JavaScriptの「switch」ステートメントを素早く入力する機能、Pythonシンボルを既存のファイルや新しいファイルに移動するリファクタリング機能、「TypeScript 5.0」対応などが追加された。「リモート トンネル」(Remote Tunnels)による遠隔開発・デバッグもブラッシュアップされている。

 ドキュメントの整備も引き続き行われており、今月は「Visual Studio Code」でRuby開発を行うためのチュートリアルが追加された。Rubyの場合、Shopifyが開発した拡張機能「Ruby LSP」を導入すれば、言語サーバーに接続して、各種コーディング補助機能が利用できるようになる。

ソフトウェア情報

「Visual Studio Code」Windows向け安定版
【著作権者】
Microsoft Corporation
【対応OS】
64bit版を含むWindows 8/10/11
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.77(23/03/31)