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Arduino、「PLC IDE 1.0」をリリース ~制御機器プログラミングのための開発環境

「Arduino」スケッチと組み合わせ可能

「Arduino IDE 2.0.0」

 伊Arduino S.r.l.は12月6日(現地時間)、「Arduino PLC IDE 1.0」をリリースした。64bit版のWindows 10以降に対応しており、公式サイト「arduino.cc」から無償でダウンロードできる。

 「Arduino PLC IDE」は、内蔵マイクロプロセッサーで機器を制御する「PLC」(プログラマブルロジックコントローラー)デバイスのための開発環境。PLCはスイッチやセンサーから入力された信号をもとに出力機器をコントロールするが、そのロジックは専用のプログラミング言語で行う。「Arduino PLC IDE」は、そのロジックを組むためのものだ。

 「Arduino PLC IDE」はIEC 61131-3規格で定義された5つの言語――ラダー・ダイアグラム、ファンクション・ブロック・ダイアグラム、ストラクチャード・テキスト、シーケンシャル・ファンクション・チャート、インストラクション・リスト――に対応。PLCプログラミングと「Arduino」スケッチ(「Arduino IDE」用プログラム)とを組み合わせ、プリインストールされたライブラリも活用しながら、同社の「Portenta」マシンコントロールによる機器のリモートコントロールを実現できる。近日中に「Arduino Opta」も利用可能になるとのこと。

「Portenta」マシンコントロール
「Arduino Opta」

 同社は幅広い産業分野で自動化が進み、PLCプログラミングの需要が高まっていることを指摘。「Arduino PLC IDE」ならばミッションクリティカルなタスクでも自動化が容易に実現でき、高度なモニタリングやデバッグツール、ホットスワップ機能によるダウンタイムなしのプログラム変更により、効率と生産性の改善を約束できるとしている。