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「Arduino IDE」が「Log4j」を削除してLog4Shell関連脆弱性を最終的に解決
「Arduino IDE 1.8.19」へのアップグレードを
2021年12月22日 10:24
マイコンボード「Arduino」の開発環境「Arduino IDE」が12月20日、v1.8.19へとアップデートされた。ロギングライブラリ「Apache Log4j」で発見されたリモートコード実行の脆弱性(CVE-2021-44228、通称:Log4Shell)などに対処したセキュリティアップデートとなっている。
「Arduino」は、イタリア生まれの人気マイコンボード。電子工学やプログラミングの知識がない学生を対象に、簡単にプロトタイプを作成できるツールとして誕生したが、ハードウェア設計と関連ソフトウェアがオープンソースであること、ボードが安価で手に入れやすいこと、C言語風の「Arduino」専用プログラミング言語がシンプルで柔軟性に富み、誰にでも扱いやすかったことから、学習や趣味の領域を超えて、今では幅広い用途で用いられている。
「Arduino」の開発を行うソフト「Arduino IDE」は「Processing」をベースにしており、Windowsだけでなく、MacやLinuxでも無償で利用できる。Windows 8.1以降であれば、「Microsoft Store」からも入手可能。
「Arduino IDE」は内部で「Log4j」を利用しており、「Log4Shell」脆弱性の影響を受ける。そのため、一旦は「Log4j」をv2.15.0へアップグレードすることで解決が図られた(v1.8.17およびv1.8.18)。
しかし、その後も「CVE-2021-45105」「CVE-2021-45046」といった問題が相次いで報告されたことから、「Arduino IDE」から「Log4j」が削除されることになったようだ。現在はシンプルに「System.err.println()」でログが出力されている。
ソフトウェア情報
- 「Arduino IDE」
- 【著作権者】
- Arduino LLC
- 【対応OS】
- Windows 7以降
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.8.19(21/12/20)