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AIでディテールを保ったまま画像を拡大する無償ツール「Upscayl」がv2.0.0に
「Remacri」など3つの一般的な写真向けAIモデルと29のアプリテーマが追加
2022年12月27日 06:45
フリーの高精細画像拡大ツール「Upscayl」が、12月24日(日本時間)にv2.0.0へとアップデートされた。メジャーバージョンアップとなる本バージョンでは、3つのAIモデルと29のアプリテーマが追加された。
「Upscayl」は、解像度の低い画像をAIの力でキレイに4倍に拡大できるアプリ。解像度不足でディテールを失ってしまった写真を美しくしたり、ぼやけた写真をシャープにすることもできる。画像ファイルを選択し、処理の種類(一般的な画像のアップスケール・デジタルアートのアップスケール・画像のシャープ化)を選び、出力フォルダーを指定して実行するだけというシンプルさも魅力で、処理の前後で画像を見比べることもできる。
本バージョンで追加されたAIモデルは「Remacri」「Ultramix Balanced」「Ultrasharp」の3つで、いずれも一般的な写真向けだ。なかでも「Remacri」は自然なアップスケールが可能だと一部で話題になっており、ぜひ試してみたいオプションといえるだろう。
そのほかにも、アプリを閉じた後も設定を保存する処理や、マルチGPU環境のためのGPU IDを手動で指定するオプション、画像の保存形式を選ぶ機能(JPEG/PNG/WEBP)などが追加され、使い勝手が向上した。オリジナルとアップスケール画像を比べる機能では、200%拡大表示するオプションも導入されている。
「Upscayl」は「GitHub」でホストされているオープンソースプロジェクトで、ライセンスは「AGPL-3.0」。基本的にLinux向けのアプリだが、Windows/Mac版も用意されている。動作にはグラフィックスAPI「Vulkan」に対応したディスクリートGPU(単体GPU)が必要で、CPUやCPU内蔵GPU(iGPU)だけでは機能しないので注意したい。
また、執筆時時点では「Microsoft Edge」の「SmartScreen」がインストーラーのダウンロードをブロックする。編集部にて窓の杜ライブラリに準じたウイルスチェックを行っており、問題がないことを確認しているが、利用は自己責任でお願いしたい。
ソフトウェア情報
- 「Upscayl」
- 【著作権者】
- Upscayl
- 【対応OS】
- Windows/Mac/Linux(編集部にてWindows 11で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 2.0.0(22/12/24)