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先日の一斉凍結を免れた「OpenTween」も結局利用不能に ~最終版の公開と開発終了が告知される

「Tween」も終了、10年以上の歴史に幕

 1月13日(日本時間、以下同)に実施されたサードパーティーアプリの一斉サスペンドを辛くも逃れた「OpenTween」であったが、結局、廃止を免れることはできなかったようだ。1月22日、ポリシー違反を理由としたAPIキーの凍結措置が行われたとのこと。

 米Twitterは開発者規約(Developer Agreement)を一方的に改訂し、「ライセンス対象マテリアルを使用して、Twitterアプリケーションに代わる、または類似のサービスもしくは製品を作成すること、または作成を試みること」が禁止事項に加えられた。投稿のみのアプリや、ツイートを取得するだけのアプリは開発できると思われるが、公式の「Twitter」アプリのようなフルスペックのクライアントを作ることは今後できなくなる。「OpenTween」の開発継続は絶望的となった。

 これに伴い、「OpenTween」の最終版となるv3.3.0が1月23日にリリースされた。このバージョンでは、アカウントセットアップの際にAPIキーを入力できるようになっており、ユーザーが自らAPIキーを取得すれば、「OpenTween」を利用することができる。ただし、これはTwitter社が認める運用方法ではない点には注意したい。

 なお、「OpenTween」のベースである「Tween」に関しても、開発の終了がアナウンスされた。こちらには最終版「OpenTween」のような仕組みが設けられていないので、もはや動作させることはできない。

 「Tween」は窓の杜ライブラリに収録されているが、動作不能となってしまったため近日中に削除される。これまでライブラリへ掲載させていただいたことに対し、感謝を申し上げたい。

 なお、Windows環境における代替アプリとしては「Twitter」公式アプリがある。Webサービスをローカルアプリのように利用できるようにした「プログレッシブ Web アプリ」(PWA)になっており、Web版(twitter.com)とほぼ同様の機能を備える。

 また、マルチユーザー・マルチタイムライン対応の高機能なクライアントが必要であれば、「TweetDeck」(tweetdeck.twitter.com)がお勧め。Twitterが買収した公式のサービスなので、サードパーティーアプリのようにいきなり利用できなくなることはないだろう。「TweetDeck」をベースとした「Tweeten」もまだ利用できる。