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「MSIX Packaging Tool」がポータブルアプリのMSIXパッケージ化に対応

古いアプリを最新のアプリパッケージ形式「MSIX」へ変換する公式無償ツール

「MSIX Packaging Tool」。「Microsoft Store」から無償でダウンロードできる

 米Microsoftは1月25日(現地時間)、「MSIX Packaging Tool」v1.2023.102.0を公開した。「Windows 10 バージョン 1809」以降に対応しており、「Microsoft Store」から無償でダウンロードできる。

 「MSIX Packaging Tool」は、既存のデスクトップアプリケーションをMSIX形式で再パッケージするためのツール。「Windows 10 バージョン 1809」以降に対応しており、対話型のGUIとコマンドラインの両方が利用できる。

対話型のGUI

 インストーラー(MSI、EXE、App-Vなど)やセットアップスクリプトの挙動を監視して、動作に必要なバイナリを検出し、それをもとにMSIXパッケージを作成するため、わざわざソースコードからビルドする必要はない。Windows サービスと連携するタイプのアプリもパッケージ化できる。

 今回のリリースでは、ポータブルアプリのMSIXパッケージ化をサポート。パッケージを作成する際、かならずしもインストーラーを必要としなくなった。MSIXパッケージから依存するサービスを除外する機能が追加されたほか、アプリのインストール中に子プロセスを監視するようになるなどの改善も行われている。

 また、既存パッケージへファイルを追加・削除する「パッケージ エディター」機能では、ファイルの編集がサポートされた。「パッケージ エディター」内からパッケージにトレース修正を適用することもできる。

 ちなみに「MSIX」はWindowsアプリケーションで広く採用されているインストールパッケージ「MSI」の後継で、「MSI」を継承しつつも「ユニバーサル Windows プラットフォーム」(UWP)の「APPX」パッケージの長所を取り込んでいるのが特徴だ。アプリケーションのアップデートが容易で、インストールやアンインストールでシステムが不安定になりにくく、ストリーミングインストールや差分アップデートをサポートするなど、ストレージやネットワークを有効に活用できる。