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2023年2月のAndroidセキュリティ更新 ~Qualcommのコンポーネントに致命的な脆弱性が複数

アップデートが提供されたら、できるだけ早めの適用を

Androidにセキュリティアップデート

 米Googleは2月6日(現地時間)、Android OSの月例セキュリティ情報を発表した。今回公表された脆弱性の内容は、少なくとも1カ月前にパートナーへ通知済み。デバイスメーカーからアップデートが提供されたら、できるだけ早めに適用しておきたい。

セキュリティ更新プログラムレベル「2023-02-01」

 Android OSのセキュリティ更新プログラムには「2023-02-01」と「2023-02-05」という2つのセキュリティレベルがあり、「2023-02-01」は対応に時間のかかるカーネルコンポーネントや特定ベンダー向けの一部修正を省いたサブセットとなっている。対応に時間がかかる問題を後回しにして、迅速にユーザーへアップデートを提供できるように配慮したものだ。

 「2023-02-01」は以前に修正された問題に加え、新たにフレームワークで7件、メディアフレームワークで1件、システムで8件の脆弱性が修正された。深刻度の評価は「High」にとどまるが、追加の実行権限を必要とせずにローカル権限昇格が可能になるなどの問題があり、早期の対処が推奨される。

 なお、Wi-Fiモジュールにおける特権昇格(CVE-2022-20481)は「GooglePlay」システムのアップデート(Project Mainline)による配信が行われているとのこと。OSのセキュリティアップデートが未配信の環境にも、パッチが提供される。

セキュリティ更新プログラムレベル「2023-02-05」

 「2023-02-05」はすべての問題に対処した完全版で、「2023-02-01」での修正に加え、カーネルで6件、MediaTekのコンポーネントで1件、Unisocのコンポーネントで2件、Qualcommのコンポーネントで2件の脆弱性が解決された。深刻度「Critical」と評価された致命的な深刻度も2件含まれる。

 また、Qualcommのクローズドソースコンポーネントでも「Critical」と評価された脆弱性を2件含む、多くの問題が修正されている。