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今年最初のAndroidセキュリティ更新が発表 ~深刻度「Critical」の脆弱性も

アップデートが提供されたら、できるだけ早めの適用を

Androidにセキュリティアップデート

 米Googleは1月3日(現地時間)、Android OSの月例セキュリティ情報を発表した。今回公表された脆弱性の内容は、少なくとも1カ月前にパートナーへ通知済み。デバイスメーカーからアップデートが提供されたら、できるだけ早めに適用しておきたい。

セキュリティ更新プログラムレベル「2023-01-01」

 Android OSのセキュリティ更新プログラムには「2023-01-01」と「2023-01-05」という2つのセキュリティレベルがあり、「2023-01-01」は対応に時間のかかるカーネルコンポーネントや特定ベンダー向けの一部修正を省いたサブセットとなっている。対応に時間がかかる問題を後回しにして、迅速にユーザーへアップデートを提供できるように配慮したものだ。

 「2023-01-01」は以前に修正された問題に加え、新たにフレームワークで14件、システムで5件の脆弱性が修正された。深刻度の評価は「High」にとどまるが、追加の実行権限を必要とせずにローカル権限昇格が可能になるなどの問題があり、早期の対処が推奨される。

 なお、「Android 13」に影響する「MediaProvider」の特権昇格(CVE-2023-20912)は「GooglePlay」システムのアップデート(Project Mainline)による配信が行われているとのこと。

セキュリティ更新プログラムレベル「2023-01-05」

 「2023-01-05」はすべての問題に対処した完全版で、「2023-01-01」での修正に加えカーネルで4件、カーネルコンポーネントで2件、LTSカーネルで1件、Imagination Technologiesのコンポーネントで1件、MediaTekのコンポーネントで3件、Unisocのコンポーネントで13件、Qualcommのコンポーネントで2件の脆弱性が解決された。深刻度「Critical」と評価された致命的な深刻度も4件含まれる。

 また、Qualcommのクローズドソースコンポーネントでも「Critical」と評価された脆弱性を3件含む、多くの問題が修正されている。