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「Android 14」の開発が始動 ~初のデベロッパープレビューが公開

プラットフォーム安定化は6月、最終リリースは今夏以降

Google、「Android 14」の開発者プレビューを初公開

 米Googleは2月8日(現地時間)、「Android 14」の開発者プレビューを初公開した。6月のプラットフォーム安定化まで、さまざまな機能の追加・変更・削除が試みられる。最終リリースは今夏以降になる見込み。

プラットフォーム安定化は6月、最終リリースは今夏以降

 「Android 14」では、「Android 12L」や「Android 13」の成果をもとに、さらなるデベロッパーの生産性向上、パフォーマンスやプライバシー、セキュリティの強化、カスタマイズの拡充を目指す。折り畳みデバイスを含む大画面デバイス向けアプリを開発するための環境整備や、クロスデバイスプラットフォーム・マルチデバイス連携の改善にも取り組むようだ。

 機能面では、バックグラウンド作業の合理化により、バッテリー消費のさらなる削減が図られる。たとえば、正確なアラームはバッテリーの消費が激しいため、比較的新しいアプリ(SDK 33以降)で新たな権限が設けられる。権限が付与された最新のアプリにのみ厳密なアラームを許可することで、システム全体のバッテリー消費を抑えようという考えだ。また、ブロードキャストシステムの内部的な最適化なども実施されるという。

 一方、UI面ではフォントの非線形スケーリングがサポートされる。たとえば「Android 14」では従来の130%を超える200%のスケーリングに対応するが、見出し文字なども単純に拡大表示してしまうと、文字が大きくなりすぎてしまう。そこですでに大きい文字はそのまま、小さい文字だけスケーリングする仕組みが自動で適用される。

フォントの非線形スケーリング

 そのほかにも、「OpenJDK 17」のサポートをはじめとする開発者向けの改善、古いアプリ(SDK 23未満)のブロックによるセキュリティの強化などが図られる。

 「Android 14」開発者プレビューは、「Pixel 4a」(5G)以降のデバイスや「Android Studio」のシミュレーターで利用可能。ただしあくまでもデベロッパー向けであり、一般ユーザーの利用は推奨されない。実デバイスで利用する場合は、システムイメージのフラッシュが必要だ。