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WebKitのゼロデイ脆弱性はmacOSにも影響 ~「macOS Ventura 16.3.1」「Safari 16.3」で対処

悪意あるコンテンツを処理すると任意コードを実行される恐れ

米Apple、「macOS Ventura 16.3.1」を正式公開

 米Appleは2月13日(現地時間)、「macOS Ventura 16.3.1」を公開した。重要なバグフィックスとセキュリティアップデートが提供される。

 本バージョンでは、以下の3件の脆弱性が修正された。

  • CVE-2023-23514:カーネルにおけるメモリ解放後利用。任意コード実行につながるおそれ
  • CVE-2023-2352:ショートカットの情報漏洩。保護されていないユーザーデータをアプリに監視される可能性がある
  • CVE-2023-23529:「WebKit」における型混乱。悪意を持って作成されたWebコンテンツを処理すると、任意のコードが実行される可能性

 なかでも「CVE-2023-23529」はすでに悪用の事例が報告されており、警戒を要する。できるだけ早い対応を心がけたい。

 なお、この脆弱性は「macOS Big Sur」「macOS Monterey」の「Safari」にも影響する。「Safari 16.3」へのアップデートが必要だ。iPhone/iPadでは「iOS 16.3.1」「iPadOS 16.3.1」にて対処済み。

 「macOS Ventura」は以下のデバイスに対応しており、「システム設定」ダイアログの[一般]-[ソフトウェアアップデート]から無償でアップグレードが可能。

  • iMac:2017以降
  • Mac Pro:2019以降
  • iMac Pro:2017
  • Mac Studio:2022
  • Mac mini:2018以降
  • MacBook Air:2018以降
  • MacBook:2017以降
  • MacBook Pro:2017以降

 古いデバイス(おおむね2017年以前のもの)は「macOS Monterey」からアップデートできないので注意したい。