ニュース

Apple、「macOS Ventura 13.2」を正式公開 ~物理セキュリティキーでアカウントを保護

CVE番号ベースで26件の脆弱性も修正

米Apple、「macOS Ventura 13.2」を正式公開

 米Appleは1月23日(現地時間)、「macOS Ventura 13.2」を公開した。今回のアップデートでは、「Apple ID」用のセキュリティキーをサポート。新しいデバイスで二要素認証をセットアップする際、物理的なセキュリティキーを要求することでアカウントのセキュリティを強化できるようになった。そのほかにも以下の機能改善や不具合修正が行われている。

  • 「フリーボード」アプリにおいて、Apple Pencilまたは指で作成した描画ストロークが共有ボードに表示されない場合がある問題を修正
  • 入力中に「VoiceOver」が音声フィードバックを提供しなくなることがある問題を修正

 セキュリティ関連の修正は、CVE番号ベースで26件。カーネルにおける任意コード実行や情報漏洩、「WebKit」の任意コード実行などが修正されたほか、サードパーティのツールやライブラリで発見された問題の多くもアップデートにより解決されている。

 また、以下の旧バージョンでもセキュリティアップデートが提供されているので注意。こちらもできるだけ早めに適用しておきたい。

 「macOS Ventura」は以下のデバイスに対応しており、「システム設定」ダイアログの[一般]-[ソフトウェアアップデート]から無償でアップグレードが可能。

  • iMac:2017以降
  • Mac Pro:2019以降
  • iMac Pro:2017
  • Mac Studio:2022
  • Mac mini:2018以降
  • MacBook Air:2018以降
  • MacBook:2017以降
  • MacBook Pro:2017以降

 古いデバイス(おおむね2017年以前のもの)は「macOS Monterey」からアップデートできないので注意したい。