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米Apple、「macOS Ventura 13.1」を正式公開 ~新アプリ「フリーボード」を追加
36件の脆弱性を修正。「macOS Big Sur 11.7.2」「macOS Monterey 12.6.2」「Safari 16.2」もリリース
2022年12月14日 11:04
米Appleは12月13日(現地時間)、「macOS Ventura 13.1」を公開した。アイデアを出したりまとめたりするのに便利な「フリーボード」アプリが追加されたほか、「iCloud」のための高度なデータ保護などが含まれている。
フリーボード
- Mac、iPad、iPhoneで友人や同僚とクリエイティブな作業をするための新しいアプリ
- 自由自在なキャンバスにファイル、画像、付箋などを追加
iCloudのための高度なデータ保護
- エンドツーエンド暗号化(E2EE)を使用して保護されるiCloudデータのカテゴリが、iCloudバックアップ、メモ、写真を含む23に拡張。万が一クラウドがデータ侵害に遭っても情報が保護される
機能改善と不具合の修正は、以下の通り。
- メッセージの検索機能を改善し、犬、車、人、テキストなど、内容に応じて写真を検索できるように
- メモの参加者カーソルにより、他の人が共有メモを更新するとライブインジケーターが表示されるように
- 「探す」アプリでサウンドを再生すると、近くにあるAirTags、AirPods Pro(第2世代)ケース、およびネットワークを探すアクセサリの位置を特定できるよう
- アップデートを行った後、一部のメモがiCloudと同期されなくなる問題が修正
- 一部のアプリやゲームでキーボードやマウスの入力が失われることがある問題を修正
セキュリティ関連の修正は、CVE番号ベースで36件。ユーザー情報の漏洩や任意のコードを実行、プライバシー設定のバイパス、ファイルシステム保護の迂回、アプリによるサンドボックスの脱出などにつながる可能性があり、できるだけ早い対処が必要。ゼロデイ脆弱性「CVE-2022-42856」の修正も含まれている。
また、以下の旧バージョンでもセキュリティアップデートが提供されている。こちらもできるだけ早めに適用しておきたい。
- Safari 16.2(macOS Big Sur/Monterey)
- macOS Big Sur 11.7.2
- macOS Monterey 12.6.2
「macOS Ventura」は以下のデバイスに対応しており、無償でアップグレードが可能。
- iMac:2017以降
- Mac Pro:2019以降
- iMac Pro:2017
- Mac Studio:2022
- Mac mini:2018以降
- MacBook Air:2018以降
- MacBook:2017以降
- MacBook Pro:2017以降
古いデバイス(おおむね2017年以前のもの)は「macOS Monterey」からアップデートできないので注意したい。