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「Thunderbird 102.8.0」が公開 ~RNPのバックエンドをOpenSSLにするオプション

セキュリティ修正は13件

「Thunderbird」v102.8.0

 オープンソースのメールソフト「Thunderbird」v102.8.0が、2月15日(米国時間)に公開された。本バージョンでは、OpenSSLをバックエンドに「RNP」ライブラリをビルドするオプション(--with-librnp-backend=openssl)を追加。[トラブルシューティング情報]ページで「Thunderbird」が使用している「OpenPGP」バックエンドライブラリのバージョンが表示されるようになった。

 ちなみに、[トラブルシューティング情報]ページは画面右上のハンバーガーメニュー(横三本線のアイコン)からアクセス可能。[ヘルプ]-[トラブルシューティング情報]メニューを選択すればよい。

[トラブルシューティング情報]ページ

 不具合の修正は、ローカルフォルダーを遅延受信箱として使用している場合に[受信]コマンドで「Gmail」アカウントからメッセージを取得できなかった問題への対処のほかは、ビジュアルの改善のみ。

 セキュリティ修正は13件で、深刻度の内訳は4段階中上から2番目の「High」が8件、3番目の「Moderate」が3件、最低の「Low」が2件となっている。「Thunderbird」は「Firefox」と異なり初期状態でJavaScriptが無効化されているため、セキュリティリスクは比較的低いが、できるだけ早めに更新しておいた方がよいだろう。

 「Thunderbird」はWindows/Mac/Linuxに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、Windows版はWindows 7以降で利用可能。現在、公式サイト「thunderbird.net」からダウンロードできる。Windows版は窓の杜ライブラリからもダウンロード可能。