ニュース

「Microsoft Loop」は生成AIも統合 ~先行する「Notion AI」を追いかける

最初の一文が書けないユーザーをAIの自動生成が後押し

公式コミュニティサイト「Microsoft Community Hub」

 米Microsoftは「Microsoft 365」アプリに生成AIを組み合わせた「Microsoft 365 Copilot」を発表しているが、同様の機能は「Microsoft Loop」にも搭載されるようだ。同社は3月22日(現地時間)、公式コミュニティサイト「Microsoft Community Hub」で明らかにしている。

 この機能は「Copilot in Loop」と呼ばれており、まずは北米(英語)に限ってプレビュー公開される。もちろん、いずれはグローバル展開される予定。「Copilot」が利用可能になると、設定画面の試験機能(Experimental)セクションでオプトイン(有効化)できるようになる。

設定画面の試験機能(Experimental)セクション。日本ではまだ利用できない

 「Copilot in Loop」を有効化すると、スラッシュ(/)コマンドなどで「Loop」キャンバスへ「Copilot」コンポーネントを挿入できるようになる。

スラッシュ(/)コマンドなどで「Loop」キャンバスへ「Copilot」コンポーネントを挿入

 あとは[Create](作成)、[Brainstorm](ブレスト、アイデア出し)、[Blueprint](青写真)、[Describe](描写、説明)という4つのボタンから好みのものを選び、適当な指示(プロンプト)を口語で入力すれば、それに応じたコンテンツが生成される仕組みで、とくに最初の一文が書けなくて時間を浪費してしまうような人におすすめ。

ボタンを選んでプロンプトを入力

 また、一度生成した「Copilot」コンポーネントを再編集することも可能。チームのメンバーが手を加えることもできるが、その場合はメンバーも「Copilot」試験機能を有効化しておく必要がある。

一度生成した「Copilot」コンポーネントを再編集することも可能

 そのほかにも、「SharePoint」や「OneDrive for Business」に保存されたコンテンツから、作業を開始するために必要な資料を提案できる「ジャンプスタート ワークスペース」(Jumpstart Workspace)などの試験機能がテストされるとのこと。

 本サービスの対抗馬である「Notion」は、すでに生成AIを組み込んだ「Notion AI」をリリースしている。一方の「Microsoft Loop」はワークスペースアプリがパブリックプレビューされたばかりだ。「Copilot in Loop」の日本展開が早期に開始されることを願いつつ、両者の切磋琢磨に期待したい。