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「Notion」の対抗馬、「Microsoft Loop」アプリのパブリックプレビューが開始

データを部品化し、「Microsoft 365」アプリで再利用できるのが強み

Microsoft、「Microsoft Loop」アプリのパブリックプレビューを開始

 米Microsoftは3月22日(現地時間)、「Microsoft Loop」アプリのパブリックプレビューを開始した。昨年10月よりプライベートプレビューが実施されていたが、ようやく誰にでも使えるようになった。

 「Microsoft Loop」は、「Notion」の対抗馬と目されているドキュメントアプリ。見出しや表、リスト、テーブル、書式付きテキストを用いてページを作成し、それを階層管理できるほか、「@メンション」などを通じて複数のメンバーで共同編集できる。

 「Notion」との大きな違いは、ページやその一部を「コンポーネント」化し、他の「Microsoft 365」アプリでも再利用できること。たとえば商品リストをメールで共有すると、そのデータリストはもはや更新されず、共有した瞬間から古くなっていく。しかし、データリストを「Loop」コンポーネントにして「Outlook」メールや「Teams」チャットで共有すれば、手元で更新した商品リストが相手側にもリアルタイムで反映される。その逆もしかりだ。

データを部品化し、「Microsoft 365」アプリで再利用できるのが強み

 つまり、ドキュメントやその一部が更新されても、最新のものを送りなおしたり、データが更新されたことを伝える必要がなくなる。「生きた」データを双方向・非同期で共有でき、コラボレーションの効率が大きく向上する。

 「Loop」コンポーネントはすでに「Outlook」や「Teams」、「Whiteboard」などでサポートされているが、それをページやワークスペースで管理するハブアプリはまだなかった。今回パブリックプレビューされた「Loop」アプリはそうした役割を担うもので、ようやく「Microsoft Loop」という仕組みがその全貌を見せたことになる。

 「Loop」アプリの実体は「loop.microsoft.com」というWebアプリケーションだが、PWAとしてデスクトップ・モバイルへインストールして利用することもできる。

実体は「loop.microsoft.com」というWebアプリケーションだが、PWAとしてデスクトップ・モバイルへインストールして利用することも可能