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「Microsoft Loop」アプリのタスクリストは「Planner」や「To Do」とも連動

アプリの垣根を超えたコラボレーションが可能に

「Loop」アプリでタスクリストを作成

 先月、「Microsoft Loop」アプリのパブリックプレビューが開始されたが、この「Loop」アプリは「Microsoft Planner」や「Microsoft To Do」とも連携できる。米Microsoftは3月30日付けのブログで、その方法を解説している。

 「Microsoft Loop」は、「Notion」の対抗馬と目されているコラボレーション向けのドキュメントアプリ。見出しや表、リスト、テーブル、書式付きテキストなどのデータを扱うことが可能で、データを「Loop」コンポーネントにすれば「Microsoft 365」アプリに埋め込んで共有できる。

 たとえば自社製品の取り扱いリストを作成し、テキスト形式でメールに貼り付けて送っても、リストが更新されればそのデータは古くなってしまう。最新のリストへアクセスするには、データを送りなおしてもらうなどの手間が生じるだろう。

 しかし、これを「Loop」コンポーネントにして「Outlook」で共有すれば、更新されたリストが相手側にも反映されるようになる。つまり、常に最新の「生きた」データを参照できる。双方向でデータを編集することもできるので、「Loop」と「Outlook」というアプリの垣根を超えたコラボレーションが可能だ。

 とくにタスクリストでは、この「Loop」が「生きた」データを共有できるという利点が際立つ。

 「Loop」アプリでは、「/」(スラッシュ)を入力すると挿入可能なデータの一覧が表示される。ここで「タスクリスト」を選択すると、タスクの名前、タスクが割り当てられたユーザー、タスクの期限などをカラムにもつテーブルが挿入される。

 タスクリストを「Loop」コンポーネントにすれば、前述のようにそれを「Outlook」や「Teams」で共有したり、「Whiteboard」や「Word」などのドキュメントに埋め込むことができる。1カ所を編集するだけでそれが他へリアルタイムで伝播していくので、ユーザーはどこにいても最新のタスク状況を把握できるというわけだ。ユーザーの指定には「@メンション」が利用できるので、メンバーにタスクを割り当てたことも自動で通知される。

 さらに、「Loop」コンポーネント化されたタスクリストは「Microsoft Planner」で管理することも可能。6つの点のメニューをクリックすると、[Plannerで開く]というオプションが表示される。タスクの名前や期限の修正、担当者の変更を「Planner」のユーザーインターフェイスから行えるのはもちろん、ラベルやメモの追加といった「Planner」独自の機能も利用できるようになる。

タスクリストを「Loop」コンポーネントに
「Planner」でより高度なタスク管理が可能

 また、「Loop」コンポーネント化されたタスクリストは「Microsoft To Do」とも連動が可能。自分がタスクの担当者に指名されると、「To Do」アプリの[割り当てられたタスク]リストにそのタスクが自動で登録される。

「Loop」コンポーネント化されたタスクリストは「Microsoft To Do」とも連動